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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter14「賢者の槍」
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AMFキャンセラーを散布するようフェイト隊長に」

「で、でもアレは散布すると魔力弾による攻撃が拡散してしまうんじゃ……」

「それでも後ろから撃たれるよりは遥かにマシや。責任は私が取る」

「り、了解!」

もうためらっている余裕は何処にもない。攻撃が通らないより隊員の安全が第一。フェイトなら接近戦や膨大な魔力で魔力弾を撃てるだろう……しかし問題はエリオとキャロだ。実戦経験は初陣でもある今作戦だけ……残存魔力も前戦で少ないのは確実で、あの年齢でこれ以上のプレッシャーに耐えきれるか不安である。

「なのはさんからの緊急通信です!指示を求めています」

「スターズはレッリクを中央ラボに護送し完了次第、現場に急行せよって伝えて。敵がヘリからなのは隊長が離れるのを待ってる可能性も捨てきれないしな」

「了解!」

アルトに指示を出し再び思案に没頭する。頼みの綱は3つ。レッリクを護送中のスターズが増援に入る事。エリオとキャロの精神が耐えきれるかどうか。

そして………

(ルドガー……)

はやてはこれから何か自分が予想もつかないような事態が起こるのではないかと思ってならなかった。そしてそれは見事的中する事になる………良い意味でもあり、悪い意味でもあるが………

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「了解!試作用のジャフを使用します」

ロングアーチからの指示でフェイトは手元にチャフ入りのカプセルを出現させ、リニアレールの上空に投げ捨て魔力弾でカプセルを撃ち抜く。カプセルの中からは銀色の鱗粉ような物がリニアレール上の空域に展開される。これが本局で試験的に開発された通称『AMFキャンセラー』。魔力の結合を妨害するのがAMFならこのAMFキャンセラーはAMFの効果を低下させる事が可能。しかし副産物としてAMF効果を低下させる為に使用されている粉末は魔導師が放つ小規模の魔力弾ならほぼ完全に打ち消してしまうデメリットがあり、魔力結合こそ妨害しないが広域に展開するという事は味方の攻撃手段を減らすの同義であり広域戦での使用はご法度……それにAMFキャンセラーに使用されている粉末は採取するのが大変難しいのでカプセル一つだけでも多大な開発費がかる。そのせいで試作段階で留まっているのだ。散布されたAMFキャンセラーによって崖にいたガジェットが次々に化けの皮が剥がされていく。AMFキャンセラーで迷彩化が解けるという
事はこれにもAMFが転用されているのだろう。

厄介この上極まりない。

「ルドガー!リニアに来るガジェットを頼むよ」

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「了解!ゼアっ!」

フェイトからの通信をガジェットをカストールで破壊しながら応答する。

「エリオ、キャロ
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