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銀色の魔法少女
無印編
第一話 転生
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余程意外だったらしく、すごい勢いでこちらに詰め寄ってくる。

「フツーなら『やっほい! チートな能力でハーレムを作り上げてやるぜえ!』てな感じででたらめな能力を書き込むところでしょうに(`Д´)……、うわ! よく見たら『記憶を引き継ぎますか』の欄の『no』にチェック付けられてる! これネタのつもりだったのにく("0")>」

 何やらご乱心のご様子。



 少しして、肩で息をしながらどこからか持ち出した椅子に腰掛けるお姉さん。

「まったく、イレギュラーもいいところだわこれ(  ̄_ ̄)、他の人と大違い、まあこれでも一応転生可能なのは可能なのよねえ(  ̄_ ̄)、でも、これじゃあであった瞬間に瞬殺されかねないしなぁ(  ̄_ ̄)」

「まあ魔法資質ありだけじゃあ魔法使いにもジュエルシードにも敵わないしね」

「わかってるならなぜしたし( ゜Д゜ )!」


 
 再び少し時間が飛んで、呆れ顔のお姉さんがそこにいた。

「はぁΣ( ̄□ ̄;)! そんな理由でこんな無茶な設定にしたの? いいの? せっかくの主人公になれるチャンスなんだよ? 他の転生者を押しのけてハーレムを作れるかもしれないんだよ?」

 なんでこの人ハーレムのこだわるんだろう? 僕は密かにそう思った。

「これでいいんですよ、人間自分の器を超えたことはすべきじゃないんです」

「(-"-;)」

 お姉さんは何も言わなかった。

「もういい分かった、けどこの『魔力資質あり』ってのは消させてもらうわね、これはもうデフォルトで設定されてるから、言わなかったけど(-_-)」

 お姉さんが指でなぞると文字が綺麗さっぱりなくなった。

「ちなみに、後からやっぱり変更してって言っても無理だからね、会えるけど、君記憶なくなっちゃうし( ´・ω・)」

 そう言うお姉さんは少し寂しそうだった。

「当然ここで話したことも、私のことも忘れちゃうよ( ´・ω・)、だから寂しいけど、これでお別れだね、まあ、君が死んだら記憶は戻るけどさ」

 そう言うと渋々彼女は転生の準備を始めた。

 私の周りに円形の魔法陣が現れ、徐々に体が消えていく。

「じゃあね、また死んだら会おうね(>▽・)b」

 そう言うと俺の体は完全に消滅した。



 …………彼が転生のためにここを旅立って数分間、私は彼のパーソナルデータを眺めていた。

「あーあ、せっかく裏技成功してるのに特典なしだなんて(´д`)、一体彼は何を考えてるのやら」

 このままデータ通りに転生しても、彼は直接原作に関わることはないだろう。

 精々結界に迷い込むか、最悪ジュエルシードの餌になりかねない。

「ん〜(-"-;)、これは私の領分を超えるけど、まあ
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