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い。
私はレオをベットに寝かせると、ソファに座る。
そのまま私はウィンドウを開き、モンスターからドロップしたアイテムを整理し始めた。
どうやらそのまま眠ってしまったようで。
目を擦りながら、私は部屋をぐるーっと見回す。
ベットには、レオの姿。
頭の片隅で、「いつだったか、おんなじ様なことがあったなー」と、一人の女の子の姿がが思い浮かんでくる。
「・・・」
私は息をつくと、ソファから立ち上がる。
ソファで寝たからと言って、筋肉痛になるわけでもなんでもない。
「おーい、レオ〜・・・おきろ〜・・・」
正直自分も起きていないのだが、レオの肩を揺すって起こそうとする。
「・・・・・」
「レオー・・・・何時まで寝れば気が済むの?そんなに迷宮区疲れちゃった?」
私は言いながら、さらに揺すり続ける。
「う・・・・ぅ・・・・」
レオが若干目を開く。
「お、レオ!おはよ・・って・・・きゃ!?」
「・・・・・zz」
悲鳴のあがった理由を説明しよう。
簡単なことだ。
レオが寝ぼけてる⇒私が目の前に居た⇒レオに抱きかかえられた⇒今レオの腕の中
ということ。
「ちょ・・・レオ?レオ?」
顔が赤くなっているのが解る。
不思議とイヤな感情は無い。
なんとなく、自分の心の奥底の感情に気付くが。
今やるべきことはひとつ。
「レーオー!!!おきろー!!!」
レオを起こすことである。
仕方ない最終手段。
「こ・・・の・・・・ヤローっ!!!!」
犯罪防止コードに阻まれるのをわかっていながら、私は、レオのお腹を全力で殴った。
「グフッ・・・・・・・・何?何事?」
レオが、腕の中の私に気づかず言う。
「ねえレオ」
「え?」
「離してもらえる、かな?」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
レオは自分が一体どういう状況で、私がどれだけ怒っているかを察知したのだろうか。
顔面蒼白になっていく。
「ゴメンっ!寝ぼけてた!?」
「寝ぼけてた・・・・もうありえないくらい。殴っちゃった」
「殴ったんだー・・・」
私は赤い顔を隠すように、クルリと後ろを向く。
「・・・他の人だったら許せなかった・・・」
ボソリと、呟く。
「うぇ?なんか言った?」
「何もっ!昨日の続き!なんか奢ってっ!」
「うへ・・・・仕方ねー・・・」
「・・・解ったら早く出てってー・・・・」
「ハイ!解りました!さーせんした!じゃ!」
レオはドタバタと騒がしく部屋の外へ出て行った。
私は、気づいていた。
レオだったから許せた。
レオじゃなかったら許せなかった。
私は・・・・レオが好きなんだって。
たった二日で、好きになるなんて、どうしちゃったんだろう。
会ったことがあるわけでも無いのに
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