暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の妖精〜
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「ハァッ!!」
「ッ・・・・!」
私たちは、75層のフィールドでただひたすらに剣を振り続ける。
理由はもちろん、レベル上げ。
レオのレベル上げの手伝いだ。
「らあああっ!」
私は、目の前のモンスターにとどめを刺す。
モンスターは青白く光ると、ポリゴンとなって舞って行った。
私は後ろへ跳び(この場合、ポリゴンを避ける為ではなくレオに元へ行くため)、レオの横に着地。
「おー・・・改めて思うけど、金属装備してないとそんなにジャンプできんの?」
「いやー、これは単なる敏捷度と筋力値の問題かな〜」
「両方上げてるのか?」
レオの質問に、「えーっと」と言いながらウィンドウを開く。
ステータスの振り分けは、最近結構適当なのだ。
「うん、両方上げてるけど、敏捷のほうが筋力より高いかなー お兄ちゃんと正反対のビルド、って言った方がいいね」
「へーーぇ・・・・」
レオは呟くように声を漏らした。
「さて・・・レオ、レベルいくつあがったの?」
「俺?俺は・・・80ピッタリだ」
「おおっ!じゃあ行こうか!」
80という言葉を聞き、私はニヤリと笑う。(兄の受け売り)
「行くって何処に?」
「ボス戦出たいんでしょ?なら迷宮区の攻略♪」
「迷宮区!?未踏破なのに!?」
「うん?」
レオは声を大にして私に詰め寄ってくる。
私は後退りをしながら言った。
「迷宮区の方がモンスター強いからっ レベル上がるって事だよ」
「・・・危ないだろ」
「まもったげる」
「男が女に守られて嬉しいかフツー」
「えーアスナさんはお兄ちゃんのことまもっ・・・・・・」
ってあげてるよ、と言おうとした私は、自分の手で自分の口をふさぎ、空いているほうの手で頭をグーで叩いた。
「・・・何やってんだよ・・・」
「イヤ、何でもございません、さあ行こう、私迷宮区10階まではマップがあるのさ」
私は、レオを引っ張って迷宮区の方角へと早足で歩いていった。
ΦΦΦ
「到着」
「う・・・ぉぉぉ・・・・」
迷宮区10階。
ひんやりした空気が私たちを撫でて通っていく。
まあこれは迷宮区のお約束のようなもので、慣れてしまえば、「あ、すずしーぃ」とか思えるようになる。
「少し寒くね?気配むちゃくちゃするんですけど・・・ボス部屋近いの?」
あたりをキョロキョロ見回しながら、私に聞いてくるレオを一瞥し、私はスタスタと歩を進める。
「んー・・・言っとくけど残り10階あるからな。生ぬるいこと言ってんなよ」
「へっ?」
間抜けな声を出し、私を凝視してくるレオ。
あー、そうか。
迷宮区に一人で潜ってるときは、私は大抵、兄命名バーサーカーモード。
つまり口が非常に悪くなる。
なんでレオの前でなったのかって・・・気を許してるから、かな
「よし行こう」
「おー、
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