魔法先生ネギま!
0304話
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「……霊体?」
「うむ。そうする事によってその魔法を己の身の内にも取り込む事が可能になる」
「だが、そんな無茶をするんだ。当然危険やデメリットといったものもあるんだろう?」
俺のその質問にニヤリとした笑みを浮かべるエヴァ。
「当然だ。何のリスクも無く力を手に入れられる訳が無かろう。そもそもこの闇の魔法というのは真祖の吸血鬼である私が使う事を前提として編み出したものだ。故に私が使う分には特に問題は無い。だが、それ以外の者……例えば人間が使った場合は闇と魔に侵食されていき……」
そこで一旦話を止めるエヴァ。十秒程焦らすようにしてから再度口を開く。
「恐らくだが、精神と肉体を魔に支配されて人外の化け物と化すだろう。そして当然そうなった場合は二度と純粋な人間に戻る事は出来無い」
「なるほど」
「……何?」
俺の返事が殊の外軽かった為だろう。胡乱気な視線をこちらへと送ってくる。
「人外の化け物。つまりは、エヴァと同じような吸血鬼になるのか。……いや、違うな。恐らく個人的な資質によってその辺は別れると見た方がいいな。だが、それだけの生物に変化……いや、転生するんだ。そうなった直後は理性を無くして本能による暴走状態にあると見るべきか」
「おい、アクセル!? 貴様、今の話を聞いても闇の魔法を覚えるつもりなのか!?」
「ああ」
エヴァの問いに、寸分の躊躇いも無く頷く。
「何故だ? 貴様はあのサウザンドマスターであるナギをも越える人外に近い魔力を持っている。それにこの世界には無い技能も多数所持している。それなのに何故まだ力を求めるのだ? それも、闇の魔法というハイリスク・ハイリターンの力を」
「必要だからだ」
「必要?」
「ああ。恐らく……だがな」
「何を馬鹿な事を。そもそも本当に人間以外の存在になるという意味を分かっているのか?」
「どうだろうな。だが、俺の中の念動力がその力を必要だと訴えているんだよ」
そう、今もまだ俺の中にある念動力が闇の魔法が必要だとまるでがなりたてるかのように訴えているのだ。
「念動力? それはあれだろう、私の動きを止めた力」
「まぁ、それもそうだが……いや、念動力の詳しい説明をしていなかったな。念動力とは言っているものの、正確にはあらゆる超能力の要素が集まっている力を総称して念動力と言っている。あくまでも理論的な話になるが、この念動力というのを極限まで極めた者はサイコドライバーという、神の如き力を操れる……らしい」
「らしい?」
「あくまでも理論上の話だからな。そして当然と言うべきだが、俺の念動力はサイコドライバーの域には達していない。だが、それでも俺の世界では恐らく俺以上の念動力者はいないだろう」
何しろ転生特典か何か知らないが、スパロボの
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