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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0304話
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供に因数分解を説明しても理解出来ると思うか? ようはそういう問題だ。アクセルはともかく、お前はまだまだ九九を習っている段階に過ぎない。……いや、ようやく九九を習い始めたばかりと表現してもいいだろう。今のお前が高等な技術について聞いても百害あって一利無しだ。大人しく訓練していろ。行くぞ、アクセル。説明するにしてもこの場でという訳にはいかないだろう。城の中で話してやる。茶々丸は私に付いてこい。チャチャゼロは雪広あやかが妙な真似をしないように見ていろ」
「分かりました」
「オウ、任セトケ」
「アクセル君……」

 こちらを追ってこようとするが、その服をチャチャゼロにしっかり掴まれている為にそれも出来ないあやかが心細そうに俺の名を呼ぶ。
 その様子に、思わず苦笑しながらあやかの背中を軽く叩いてやる。

「別にそんなに心配する必要は無い。闇の魔法というのがどういう物かを聞くだけだ」
「ですが、闇の魔法なんてあからさまに危険そうな魔法ですわよ?」
「さて、名前だけで決め付けるのもどうかと思うがな。まぁ、それ程心配はいらないだろうさ」

 あやかにそう言って、軽く手を振る。
 名前だけで危険だと決め付けるとか言ってるが、間違い無く危険な魔法なのだろう。でなければ、使い手がエヴァだけ……いや、エヴァの他にも使える人間は何人かいるんだったか。それにしても、もっと広まっていてもいい筈だ。つまり広まらないのならそれ相応の理由がある筈なのだ。……こう言っておいてなんだが、もしかして真祖の吸血鬼であるエヴァの評判で使い手がいないなんてオチだったりはしないで欲しい。
 だが、何故だろう。闇の魔法について書かれてる本を見た時のように俺の中にある念動力が関係しているのか、その危険な筈の闇の魔法に強く惹かれている自分がいるのも事実なのだ。
 いずれ、きっとこの力が必要になる。根拠も何も無く素直にそう信じる事が出来るだけの何か。……否、ナニカが。

「そう、ですか。わかりましたわ。夫の帰ってくる場所を守るのも妻の役目! 私はここで待たせて貰います」
「……夫って……」

 いつも通りのあやかに、思わず笑みを浮かべてその場を後にした。





 エヴァの別荘であるレーベンスシュルト城。その城の一室に俺とエヴァ、茶々丸の姿があった。

「さて、闇の魔法についてだったな。まず最大の特徴は何と言っても攻撃魔法を己に取り込むという事だ」
「それだ。普通は自分に攻撃魔法を使えばダメージを受けるのに、どうやって取り込むんだ?」

 例えば、紅き焔を自分自身に使えばまず間違い無く重度の火傷を負ってしまうだろう。

「ふむ、そこか。そうだな……簡単に言えば攻撃魔法を取り込むと言っても肉体的に取り込むのではない。魔法を自らの霊体に融合させる訳だ」
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