第15話 後悔ってのはした後で気付くもの
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病が治ったのである。
しかし、銀時達には全く訳が分からなかった。突然病に陥ったかと思ったら、今度は突然病が治ってしまった。
その謎が解明される事はそれ以降なかったと言われている。
***
「ま、まさか……」
かつての事を思い出し、それを再現するかの様に銀時はなのはの首筋に手を置いていた。すると、その手を通じ、またあの時の様に銀時の体全体に謎の力が流れ込んでくるのを感じた。
そして、今度は背中に感じていた痛みが徐々に消えていくのも感じられた。
背中の傷のあった箇所に手を触れてみると、先ほどまで痛々しくあった筈の背中の傷が綺麗さっぱり消え去ってしまっていたのだ。
やはりそうだ。あの時もあの謎の力は銀時の体にあったけだるさや疲労を取り去ってくれた。そして、今度は自分の体の傷を治してくれたのだ。
だが、そのメカニズムは銀時には理解出来る代物ではない。そして、それを知るには、今はまだ情報が少なすぎたのであった。
突如、銀時に向かいオレンジ色の閃光が放たれた。それを諸に食らった銀時は後方に吹き飛ばされる。
「フェイト、逃げるよ!」
放ったのはアルフだった。即座にアルフは放心状態のフェイトの側に駆け寄る。だが、フェイトは未だに正気に戻れないでいた。無理もない。助けようと思っていた大事な友達に刃を突き刺してしまったのだから。
「アルフ……私、私……とりかえしのつかない事を……」
「しっかりしな! あの子はまだ死んじゃいないよ! それより早くその子を抱えて此処からずらかるよ。ジュエルシードもあるから、奴が倒れてる間に早く!」
「う、うん!」
アルフに叱咤されてようやく正気に戻ったフェイト。そして、待機状態のバルディッシュを拾い上げると、今度は空いた両手でそっとなのはを抱き上げた。
今のなのはは未だに微動だにしない。一向に真っ赤な顔になっており息が荒々しい。
「なのは、御免ね……何とかして助けてあげるから!」
フェイトの胸中は今、後悔で満たされていた。助けたいと思っていたなのはに刃を突き刺してしまった。自分はとんでもない事をしてしまった。
その自責の念がフェイトを苦しめていたのだ。
「なのはちゃん!」
「ゴラァ! お前等私の妹分に何する気アルか! さっさと置いていくヨロシ!」
其処へ、新八と神楽が走ってくる。今、こいつらを相手にしている余裕は微塵もない。
「邪魔すんな!」
再びアルフはオレンジ色の閃光を投げつけた。今度は地面に向けてそれを放つ。すると地面が砕けると同時に猛烈な砂煙が巻き上がり、新八達の視界を塞ぐ。
その隙に二人は飛び上がった。
ジュエルシードを封印し、なのはを取り返すことが出来た。もう此処に
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