幻想御手
Trick20_ま、何を言っても戯言だけどね
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
た空き缶を消した。
否、空間移動させた。
「どうよ、ざっとこんなもんよ!」
御坂のすぐそばに。
まったく気付いていない。
そして空き缶は能力で急激に収縮して
「これで終わりだ」
木山は目を閉じて微笑した。
大爆発
あのタイミングで御坂自身は防御も回避も確実に間に合わない。
そして爆発の土煙が晴れていく。
そこに攻撃を受けて倒れた御坂の姿が
なかった
「な! どこにいった!?」
「危ない危ない」
声は木山の左の方、少し離れた位置から聞こえた。
そこには御坂をお姫様抱っこをして立っている少年がいた。
「琴ちゃん、間一髪だったな」
「信乃にーちゃん! なんで!」
「白井さんから連絡を受けてね。相手は多重能力者らしいし、
琴ちゃん一人じゃ大変だからすぐに向かってってね、病院から直行してきた」
「病院からって・・・」
佐天が入院している病院からここまでは、どんなに車を飛ばしても30分はかかる。
“多重能力者”の言葉から、信乃が電話を受けたのは御坂がここに着いた前後だろう。
この短い時間でここまで来たのか? と御坂はかなり混乱していた。
「琴ちゃん、無理し過ぎだ。ほら、足をくじいているんじゃない?」
「え?」
信乃を見ると、片目を閉じて笑っている。
「それに、いくらレベル5でもあれだけの攻撃をしたら疲れたでしょ?
ここは兄貴分に任せてゆっくり休んでよ」
「私は・・(そうか!) うん、お願いね信乃にーちゃん」
信乃と考えに気付いて御坂は小さな声で返した。
御坂をゆっくりとおろして、近くの壁に背を預けるようにして座らせる。
御坂は力無く、ぐったりとしていた。
「さて、第2ラウンドだ。ここからは俺が引き継ぐ」
信乃は木山に向かって歩いて行った。
「きみは・・・何者だ?」
「俺の名前は西折信乃。ただのしがない戯言づk、じゃなかった。
ただのしがない風紀委員だ」
「ただの? あのタイミングは助けられないだろう? それが“ただの”か・・」
「まあ、とにかく戦闘開始だ」
言い終わる前に信乃は木山に突っ込んでいった。
木山はすぐに衝撃波を飛ばして攻撃、信乃はそれを横に移動してかわす。
その避け方は、近くの壁を走って避けた。一瞬、目で追いつけないほど速く。
そして、信乃の足にあるものが装着されていることに気付く。
「インラインスケートか? まさかとは思うが、その速さで彼女を助けたのか?」
言いながら連続で行撃破を飛ばす。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ