巻き込まれ系魔法少女
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全員会えない理由があるので止めた。
杏子は住所不定、教会に居そうではあるが、風見野は少々遠い。
ほむらはもっと分からない。そもそも今の時間軸が何処か分からないために却下。
他の面々は見滝原中に居そうだし、私の体はそこの生徒なので、会えそうではあるが……。
「もう一回中学生なんて、流石に……。」
色々とキツイものがある。ストレスは出来る限り避けたい、魔女化的な意味で。
そもそも、彼女らと会って何をするのだという根本的な問題がある。
下手に刺激してしまえば、それこそほむらに殺されてしまう。
つまり、目下の行動方針は二つ。
出来る限り暁美ほむらに気取られず、彼女がどういう状態かを確認する。
他の魔法少女たちに気付かれずに、グリーフシードを集めて生き永らえる。
この二つを忠実に守れば、痛い目をみることも無いだろう。
天災なんかと遭遇しない限りは、大丈夫な筈。
そんなことを考えていたからだろうか、巻き込まれてしまったのは。
「え……?」
悪趣味なマーブルカラー、揺れ動く景色が空間を歪ませ、変貌を遂げる。
ようやっと気味の悪い現象が収まったかと思えば、それは始まりに過ぎなかったことを視覚で知った。
極彩色の壁紙が広い箱の中に似た空間を彩り、落書きのような絵がそこら中に散らばる。
魔女の結界。腹を空かせた化け物の口に、私は知らずの内に飛び込んでいた。
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