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あー、君。今日から魔法少女ね。
巻き込まれ系魔法少女
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ぽい濃い緑のショートパンツ、金の金具の細いベルトがぴったりと張り付き、絶対領域が出来上がる。
ブーツと同色の革手袋が手にはめられ、上半身は丈の短い半袖の白いカッターシャツを着せられる。
首元には深緑の細いリボンが結わえられ、結び目の中心にソウルジェムが現れた。
最後に、太ももまでの長さのポンチョを着せられて、ソウルジェムに似た留め具(色は緑、紛らわしい)が付けられ完成。

 魔法少女、爆誕。一連の変身過程を、クルクル回りながら数秒で行っていた。
何なのだろう、今のこの気持ちは。というか、魔法少女の変身って初回は絶対バンクショットなのか。
本編でのほむらの変身とか、一瞬だった気がしたのだが。あれではダメなのか。

 とりあえずは、まぁ、気にしないことにしよう。魂を濁らせないためにも。
それより知りたいのは武器だ。魔法少女としての武器が何であるか知らなければ。
今は元の持ち主が残したグリーフシードのお蔭で全快状態だが、遅かれ早かれソウルジェムは濁る。
誰だって自分を騙せないから、ソウルジェムは感情の揺れ動きに応じて澱を貯めるだろう。
今も意識しないでいるが、孤独感や怒り、やるせなさは確実に私を蝕んでいる。
 私は化け物にはなりたくない。だからこそ、早急にグリーフシードを入手する手段を講じなければならないのだ。
三度の精神集中で、自身の武器を探る。淡い光が腕を覆い、弾ける。
「なっ、えっ?」

 出てきたものを見て、私は大いに焦った。というか、がっかりした。
現れたのは拳を覆う銀色の鉄板。つまり、手袋が篭手に進化しただけ。
……もしかすると、願いが絡んでいるのだろうか。嫌な推測が頭に浮かぶ。

強い自分になりたい!→自分は強い!→自分が一番強い武器!→拳こそ至高の武器!

 ……まさか、本当に?信じられない。やはりこの女キ○○○だ!!
私は落胆した。本編のまどかのように遠距離武器ならば、何とかなるかも知れないと思っていたのに。
よりによってクロスレンジの超インファイターである。大魔法なんちゃらである。
キルゼムオールするには圧倒的に技量や力が足りないし、魔女はそれぞれ厄介な特性を有しているので、接近は悪手である。
 要するに、一番苦戦するであろう武器が拳なのだ。ほむらは何かは盾だけど、アイツは魔法がチートだから決して弱くない。
転じて私は固有魔法も曖昧な願いの所為で分からないのに、拳が武器。頼みの綱は最高に役立たずな代物だった。

 いや、待て、絶望は魂に悪い。考えろ、何事にも突破口はある筈だ。
そうだ、巴マミ!彼女は魔法のリボンを束ねて銃にしていた、私も何か一工夫すれば!
私は精神を集中し、拳の先の鉄板に念じた。変われ、変われ、変われッ!
意思に応じて拳が光り、鉄板は姿を変えていく。さあ、どうだ
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