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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第26話 妖怪大戦争(中編)
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戦闘が膠着ているのね………どうにか逃げる方法を考えないと………)
そんな風に今後の展開を考えていたギンガ。
しかしそんなギンガの横にいたリンスの雰囲気が変わる。
「……………」
「リンスちゃん?」
ギンガもリンスの変化に気がつき、声を掛ける………がリンスの反応は無い。
「リンスちゃん………?」
心配しながら恐る恐る頭を触れようとするギンガ。
「駄目!!ギンガ!!!」
そんなギンガを止めたのは黄色いバインド。
ライが放ったバインドだった。
「リンス!!しっかりしろ!!!」
「………レイ兄?」
「ああそうだ!!大丈夫か!?」
「大丈夫………?ああ、私また無意識の内に………」
何の事か分からないギンガであったが、それを考えさせる暇も無く、新たに敵が湧いてきた。
「ギンガ、リンスここから退却だ。このままじゃこっちは全滅する。先ずはヴィータ達と合流して………」
「ああ!!いたぞ!!!」
そんな話をしている所に零治達とは反対側の方からやって来たヴィータが大きな声を上げながらハンマーで敵を吹き飛ばした。
「ギンガ、リンス大丈夫か!?大丈夫なら次に零治達と合流して………って零治とライ!?」
「どうやらヴィータ達も無事みたいだな」
「当たり前だ!………それよりも撤退するぞ。私達だけじゃ耐えきれない!!」
「分かってる!だからこそ俺達も………ちっ!?」
零治は舌打ちをしながら自分達が来た方向を見る。
「やっぱり追ってくるか………ヴィータ、お前は新人とリンスを連れて先に山を出ろ。俺とライが殿として残る」
「はぁ?お前、何言って………」
「このままじゃ奴等を連れていく羽目になる。それじゃあ逃げる意味がない」
「レイ兄………だけど……それじゃあレイ兄とライ姉が………」
「僕達?僕達はまだまだ元気だよ。それにいざというときはレイの転移で逃げれば良いし」
「だけど………!!」
スバルがそう呟く。当然他のメンバーも不服そうな顔をしていた。
「ティアナ、お前はどの状態が今の状況でベストなのかよく考えろ。全員で逃げたとしても敵に追い付かれる危険性がある。そう考えれば殿を置くのは当たり前だよな?」
「だけどもっと良い方法が………スモークバレットで敵の視界を奪って逃げれば………」
「奴等は言わば作られた存在だ。そう何度もうまくいくとは考えにくい」
「それは………」
「ティアナ、指揮する者は時に非情な決断もしなくてはいけない場合もある。それを躊躇してしまえば今度は全てが駄目になるぞ?」
「それでも私は………全員が助かる作戦を考えます。ギリギリまで諦めたくありません!!私は………いいえ、私達はみんなで笑顔で作戦を終えるんです!!」
そんなハッキリと答えたティアナ
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