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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第26話 妖怪大戦争(中編)
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か………ん?そこのガキには魂が2つ?どういう事だ?」

『くっ!?エローシュ、何してる!さっさと撤退の指示を出せ!!』
「エクス、一体どうしたんだ?何でそんなに慌ててる?」
『奴には勝てない!!この戦力じゃ無駄だ!!』
「無駄?」

「………そのガキの体にいるもう一人の人格か?何か慌てているようだがどうやら気がついたようだな。全く、勘が鋭い」
「エローシュのユニゾンに気がついた!?」

フェイトが思わずそう言ったが他の魔導師の面々も同様に驚いていた。

『奴は怨念の塊、魔法で消し去ることは可能だと予想はついていた。何故ならば俺がいた時代にもよく怨霊の様な存在を確認できたからな。だが奴等には面倒な事があってな………』
「面倒な事?」
『怨念を全て晴らさなければ完全に消し去る事が出来ないんだよ』
「そうなのか………てか知ってるなら何で最初にはやてさんに言わなかったんだ?」
『こっちの世界と過去の自分の世界が一緒だとは限らん。下手な情報は要らんだろう』
「確かに………で、何がそんなに絶望的なんだ?」
『………奴の怨念、魔力に例えればSSSオーバー。膨大な怨念があの人の形に凝縮されている。あんなのを削るとなると何時まで戦わなくてはならないのか想像できない。初代ぬらりひょんが封じたのは迅速に事を治める最善の判断と言えるだろう』
「そんなに凄いのか!?」
『ああ。だからこそロストロギアを回収し早々に退却するべきだ』
「と言うことです、どうします?」

そんなエクスの考察にエローシュが他のメンバーに意見を問う。

「………どちらにしてもロストロギアはなんとしても取り返さなくちゃいけません。みんな戦うよ」
「はい!!」
「ガリュー、お願いね」
「!!」

エクスの念話を聞いていたBチームの魔導師達はデバイスを構え臨戦態勢をとる。

「ふむ、分かっていながらも戦うか。………良いだろう、あの時代から今を生きる人間達よ、我の怨念を受けるが良い」

岩から降りた崇徳院はフェイト達の方を向き、腰につけていた刀を抜いた。

「今度こそ決着を着けようぞ………!!」

ぬらさんも自分の愛刀を抜きそして戦いが始まる………












「はぁはぁはぁ………」
「リンスちゃん………大丈夫?」

そんな未だに戦い続ける2人も既に体力の限界が近づいていた。特にリンスに関しては元は冥王と呼ばれていたとしても体は子供、どうしても限界が早いのだ。

「だ、大丈夫で…す………ま、まだやれ………ます………!!」

肩で大きく息をしながらそう答えるリンス。
しかし誰がどう見ても限界なのは明白。

(このままじゃお互い共倒れね………ここまで戦って助けが来ないとなると他のみんなも
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