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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第26話 妖怪大戦争(中編)
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「同じだ!!」

互いに背中を向けあいながら話す零治とライ。

「このままじゃジリ貧だな………いっそ温存は止めて一気に突っ込むか………」
「それは駄目だよ、結局ジリ貧なだけ。それに倒して突き進んでもその後出現した敵がヴィータ達に向かっちゃう」
「分かってるさ」
「………そう言えば転移は!?転移で一気に行けば………」
「無理だ。ブラックサレナならともかく、ラグナルフォームでは精々攻撃を避けるくらいしか出来ない」
「そうだった………となると一度撤退した方が良いかもね」
「ライもそう思うか?」
「うん。このままじゃどっちにしたって六課の新人の子達も魔力がもたないだろうし、別に撤退したからってBチームも居るし無理する時じゃない」
「あ、ああそうだな………」

ライの冷静な判断に零治は驚きつつも、ライの判断を肯定した。
2人は直ぐに囲んでいる敵の一点を突破し、囲いを抜け出すと高速でティアナ達と合流するために動いた。

しかしそんな中、

(ライにもあんな風に考えられるようになったなんて………体だけでなく心もしっかりと成長してたんだな………)

零治はライの成長に1人喜んでいたのだった………











さて、Aチームが撤退の準備を始めている中、Bチームは頂上付近の崇徳院がいると思われる予測地点へと辿り着いていた。
最初こそ爆心地みたいな砲撃の雨をかいくぐって来たBチームだが、一度休息を取った後は何事もなくスムーズに行くことが出来た。

そしてとうとう目的地に着いたのだが………

『エローシュ、撤退だ!!コイツは俺達じゃ手に負えない!!』
「エクス?」

着いた途端、ユニゾンしていたエクスがエローシュに叫んだ。

「お前、一体どうしたんだ!?」
『まさかこれほどとは………』

1人驚きに戸惑っているエクスにエローシュにも一層警戒する。

「みんな何か来る、気を付けろ………」

エローシュのいつもとは違う、真面目な言葉にBチームの面々の顔にも緊張が走る。
やがてシャランシャランと鈴の音が聞こえて来た。

「………奴だ、奴が来る」

ぬらさんの視線の先を見る。
そこにはいつの間にか白い神主の服を着た男が1人、大きな石の上で夜空の月を眺めていた。

「月は綺麗だな………月明かりだけはどんなに年月が経とうとも変わらない。なのに人と言うのはどうしたものかな………」

月を眺めながら語りかける。

「崇徳院。貴様を祓いに来た」
「2代目ぬらりひょんか………妖怪ごときの貴様が私を祓うと?初代でさえ封じるのに精一杯だったはずだが?」
「確かにな………だが今回は助っ人を連れている。今度こそ完全に祓う!!」

「ふむ、その助っ人とやらが女とガキ共
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