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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第七話 ネウロイとの戦い
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し、格納庫正面の大扉を開けさせる。
アドリア海を臨む滑走路から、潮の香の漂う海風が吹き込んでくる。
「よし、宮藤と一緒に上がってみろ。宮藤、うまく誘導してやれよ?」
「ええっ!? 私がやるんですか!?」
「何を言っている。お前がやらないでだれがやるんだ!」
どうやら二機編隊を組んで飛行訓練をやって見せろ、ということらしい。
望むところだ、と和音は気合を入れる。
「では少尉、ユニットを装着してみてください」
「了解です」
整備兵に促され、さっそく紫電改に脚を通す和音。あくまで感触をつかむだけなので、武装の類は持っていない。今回は単純に飛ぶだけだ。細かいことは坂本が地上から指示を出し、何かあれば宮藤がフォローに入る、という形だ。
「よし、まずは先に沖田が発進してみろ」
「了解! ――行きますっ!!」
使い魔を憑依させ、魔法力を発現させる。
全身を駆け巡る魔法力の流れをユニットに流し込んでゆく――が、何かがおかしい。
「あ、あれ……? なんで急にエンジンが……」
いざ発進しようとしたその瞬間、勢いよくまわっていたエンジンが急に止まってしまったのだ。
「む……沖田、始動の時は魔法力の流入量を絞れ。そんなことをしたら焼けついてしまうぞ?」
「ええっ!? そうなのでありますか?」
「当たり前だ、馬鹿者ッ!!」
素っ頓狂な声を出した和音を坂本が一喝する。
どうやら午後の訓練は相当にハードなものになりそうだった。
《まったく……魔道エンジン始動の基本すら知らなかったとはな……》
「も、申し訳ありません、坂本少佐……」
結局、エンジンが停止してしまったのは魔法力の過剰供給が原因であった。
そもそも、ジェットストライカーと同じ感覚でレシプロストライカーを起動させようとすればどうなるか。冷静に考えればわかるはずだったのだが、感覚を優先させてしまった結果である。
《まあいい。それより、調子はどうだ? 何か問題はあるか?》
「いえ、問題はありません。ユニットの調子は良好です」
発進に際してトラブルはあったものの、離陸はスムーズに行われ、飛行それ自体も安定している。坂本の目から見ても、それなり以上の空戦技術があった。
《よし、では宮藤について飛んでみろ。宮藤、しっかり誘導するんだぞ?》
「よろしくお願いします、宮藤さん」
「あ、あはは……お手柔らかにね、和音ちゃん」
坂本が地上から合図を送ると、二人は並んで飛行を開始する。
まずは直進し、その後上昇。機体を左右に振りつつ降下し、大きく宙返りを決めて魅せる。
蛇行するように飛んだと思えば、今度は鋭く旋回してみる。
いずれの軌道にも、やや出遅れる場面はあったも
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