第14話
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気に焼いて切り分けるような料理でロシアンはふつうできないだろう!! 後で一つだけにタバスコをぶっかけるとか細工はいろいろできるかもしれないが、それだと匂いとかでわかっちまうもんな。 確かにあれはただのキッシュだったはずだ。
「風音さん!! わたくしのサンドイッチが不味いとでもおっしゃるの!?」
「ん〜、どっちかっていうと個性的な味だったねぇ」
それは不味いって言ってるようなもんじゃないのか? よくある料理番組とかのレポーターがいうようなセリフだろう?
「そうですわ。 わたくしの料理は個性的ですの!! 決して不味いなんてことはありませんわよ」
必死に弁解? するセシリア。 なんでこっちをチラチラ見てるんだ?
なんて、風音と箒たちのやり取りを眺めていたら徐々に不味さが抜けてきた。 不味さで動かなくなっていた体が徐々に動くようになっているのが証拠だろう。
動くようになったが、まるで鉛のように重くなった体を持ち上げて深くソファに腰掛ける。 たった数十センチの移動だったはずなのにものすごく疲れる。
いや、これ、明日ヤバくね? てか、体が動かなくなるほどの不味さってなんだよ!!
なんて思っていたら風音がやってきて、「よかったね、明日は体がすっきりしてるから」とか言って去っていきやがった。 いやいや、これ、確実に明日も引きずるダルさだから。 マジで……。
深くソファに腰掛け眺めるだけになってどれぐらいの時間がたっただろうか? 会場に一人の女生徒が入ってきた。
新聞部副部長で2年生の『黛 薫子』と名乗ったその女生徒。 テストの時、名前書くだけで大幅にタイムロスしそうな名前である。
黛先輩はどうやらインタビューに来たようである。 「俺より御神のほうがこういうインタビューによく答えてくれると思うんですけど……」という俺の発言は、「うん、彼にも話を聞こうと思うけど、なんか気持ち悪いから、適当にねつ造しておくよ♪」と返答をもらった。 インタビューする気はないんだろうなぁ……。
俺へのインタビューが終わった後、セシリアへインタビューを始めた。 俺の時もそうであったが、ねつ造しすぎじゃないだろうか?
大丈夫か『IS学園新聞』……。
「なるほど……。 どうもありがとう!!! おおっと!! あれは噂の【謎のIS操縦者】『友永 風音』さんじゃないかな? よし!! インタビューだ!!!」
俺とセシリアという一応ホットな話題を抑えられたことで帰っていくかと思われた黛先輩は、風音を発見したことにより、さらにテンションが上がったのか、目にもとまらぬ速さで風音の前へと移動した。
「どうも!! 新聞部です!! 友永さん!! いきなりですが質問です!!! あなたは何やらISについて知っ
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