第16話 麻帆良での日々
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+1(神楽坂、綾瀬、佐々木、長瀬、古菲、桜咲)の6人の数学の成績は余程がんばらないと駄目そうだが。
まぁ、そんな生活を送る中で絡繰から届けられたのが、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル通称「闇の福音」からの招待状だ。
☆ ★ ☆
一応念のため、高畑先生(あえて学園長ではなく)に電話で確認し、原作との齟齬もなさそうなので、リニスを連れて、同封の地図を見て、エヴァンジェリン宅のログハウスを訪れる。
出迎えた絡繰にリビングへ通される。
そこには、600年を生きている真祖の吸血鬼が椅子に座って待ちかまえていた。
なかなかプレッシャーが尋常じゃない。
鶴子さまとの修行がなければ、プレッシャーに押し潰されていただろう。
プレッシャーを気にしないオレを少しは認めてくれたのか、挨拶を交わし、絡繰お手製の夕食を御馳走してくれる。
美味しい。
ノエルさんやリニスに勝るとも劣らない美味しさだ。
なお、リニスは使い魔だと紹介し、今は膝の上だ。
おとなしく、猫用として出されたミルクや魚を美味しそうに食べている。
食事を終えると、食後のティータイムということで、別室に誘われ、ふかふかのソファーに座らせてもらう。
で、ようやく本題。
「貴様は、父親が私にしたことを知っているか?」
あー、登校地獄のことだよな。
「えー、大体のことは高畑さんとネットのほうで。ただ、」
「ただ?」
「これを見ていただくとわかるんですが、ナギ・スプリングフィールドとは縁も切っており、遺産なども放棄してるので」
と言いつつ無関係だと主張し、それらについての書類の写しを渡す。
「な、なんだ、これはー! 納得できるかー!!」
とまぁ、当たり前だが納得もされず、書類も破り捨てられる。
「デスヨネー。そうだ、絡繰さん。小さなワイングラスかなにか持ってきてください」
そう頼むと「わかりました」と言って、取りに行く。
「貴様、なんのつもりだ」
「まぁ、少しお待ち下さい」
ほとんど待つこともなく絡繰がワイングラスを持ってきてくれる。
「ありがとう、絡繰さん。さて、」
と言って、左手首にすぱっと傷を付け、自分の血をワイングラスに貯める。
「な、な………」
意外だったんだろう、エヴァンジェリンが面白いように狼狽える。
ワイングラスに満ちるのを待って、傷を治療符で癒す。
さて、ここまでは想定内だが。
「とりあえず、新鮮なナギ・スプリングフィールドの血を引く者の血です。ご招待のお礼というわけではないですが、ご笑納下さい」
そう、自分の血をエヴ
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