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万華鏡
第三十二話 呉の街その十三
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それだけじゃ」
「そうなんですか」
「何か面白くない外見なんですね」
「まあうちは大和とかの写真見てそっちの方が好きじゃからな」
 個人的な好みもあるというのだ。
「そんでも潜水艦って言う程面白くはないわ」
「けれど見るのもええで」
 高見先輩も五人に言う。
「見ると見んで全然ちゃうさかい」
「そうですか」
「そんなに違いますか」
「そや、見て来るとええわ」
 こう言ってだった、そしてだ。
 五人もだ、顔を見合わせてこう話した。
「じゃあ今度はね」
「来年でもね」
「海自さんの基地に行って」
「それでよね」
「潜水艦観させてもらうか」
「言っとくけどほんま小さいけえ」
 宇野先輩は右の人差し指を立ててこのことは念を押した。
「護衛艦に比べたら全然違うわ」
「そんなに小さいんですか」
「何でも原子力潜水艦やとかなり大きいらしいんや」
 高見先輩は酒が残っているが真顔で語った。
「アメちゃんのとかはな」
「原子力の潜水艦は大きいんですか」
「日本の潜水艦と違って」
「みたいやな、どうやら」
 そうした話をするのだった、そして。
 先輩達は自衛隊から話を変えてきた、その話はというと。
「で、今度は広島行くけえ」
「史跡研修でな」
「別に問題はないけえ」
「楽しむんやで」
 ここではこうした話をした、そしてだった。
 広島市の話もしていく、合宿はその中で終盤に入ろうとしていた。


第三十二話   完


                      2013・4・29
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