第七章
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初
けの強さだからな」
「かなりな」
勝つのは難しいと思われた、だがだった。
秀喜はベネズエラにも果敢に向かおうと思っていた、一郎もだった。
また顔を見合わせてそして言い合った。
「じゃあ次の試合もな」
「行くぞ」
二人で言う、そしてだった。
このベネズエラ戦では一回表、ツーアウトからアベックアーチをそれぞれ放ち先制点とした。そうしたのである。
そこからは日本のエースが力投し完封に抑えた、このエースは他にも二試合で勝利投手となっておりシリーズMVPになった、二人はこの大会でもどちらもMVPではなかった。
だが二人共また言い合うのだった。
「今度こそな」
「ああ、こっちもな」
「勝つからな、御前に」
「兄貴には絶対に負けないよ」
笑みを浮かべ合い言い合う、それはこれからもだというのだ。
その二人を見て周囲は遂に気付いた、その気付いたことはというと。
「ライバルだよな」
「ああ、兄弟でな」
「ライバルは兄弟か」
「そうした関係なんだな」
このことに気付いた、二人は血を分けた兄弟であり。
そしてライバルにある、だからだった。
「お互いをよく知っていて認め合って信頼し合ってか」
「そういう関係もいいものだな」
「そうだよな」
二人で笑顔で話す、そしてだった。
秀喜と一郎はお互いに現役のまま競い合った、二人は何処までも認め合い競い合った。それは二人にとっても周りにとっても至高のものをもたらすものだった。
兄弟対決 完
2013・2・26
[8]前話 [9]前 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ