第一章
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捕れるものじゃないだろ」
球場にいるファン達もテレビの視聴者達もそう思った、だが。
一郎はそれでも走る、そして。
フェンスのところで跳んだ、グローブを思いきり上に出した。
捕れる筈がなかった、そして実際にだった。
ボールは取れなかった、フェンスの上を直撃してしまった。
「やっぱり駄目か」
「幾ら一郎でも無理だろ」
「本当にホームランにならないと駄目だろ」
「しかしそれでもな」
だがボールを懸命に追った、そのプレイに見たのだ。
「意地だな」
「兄弟のな」
「それ見せたな」
「あれがあいつの意地なんだな」
彼のそれを見たのだ、この第三試合は秀喜のこの一打が決勝点となり彼のチームが勝った。だがシリーズはまだ続く。
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