第五話 夢に放て!ハリケーンボルト!
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
二回戦前日
相変わらず生傷が絶えない大河は澪の治療を受けていた。
あまりにも大河が己のダメージを顧みない戦い方をしているからか雑に包帯を巻いている。
「いでいで!もっと優しく巻いてくれよ〜」
「うっさい!男だったら我慢我慢!」
あまりの痛みに涙目になる大河に向かって叱咤する澪。こんな調子で二回戦を突破できるか心配になるのだった。
第五話 夢に放て!ハリケーンボルト!
翌日・控室にて
「うえ〜・・・」
あまりにも乱暴に治療をされたせいかダメージが悪化したのではないかと思う大河。それもそのはず前回の事は並の人間ならさらにダメージが酷くなり生きているのがやっとという状態である。
そんな大河を見て澪は一言つぶやいた。
「あんた・・・次の試合棄権しなさい」
「は?」
澪の突然の言葉に目を丸くする大河。いきなり棄権と言われても話についていけていない。
その理由を澪が説明し始めた。
しかも新しくなったコンピュータを片手に持ちながら・・・
「いい・・・あんたの今のダメージは生きてるのがやっとってくらい甚大でしょ・・・それでもって次の相手はコンパス座のフック・・・相手の事を徹底的に調べ上げて対戦してくると思うからあんたの左拳のフィニッシュブローはまず見切られるし打たせる隙も与えない・・・あんた右拳には何のフィニッシュブローも無いし・・・ジェットアッパーもブーメランフックも絶対に冴えない・・・これ以上怪我したくなかったら潔く棄権することね」
コンピュータの計算を大河に突き付けながらそう説明する澪。
それを見た大河は目を細めながらぼそっと呟いた。
「おめえよ・・・俺の事勝たせる気有るのか?」
「何を言うの?コンピュータの計算上あんたの敗北を合理的に弾き出してるだけよ」
「いやさ・・・毎回毎回お前のコンピュータ計算外すじゃねえか」
今まで二度コンピュータに己の敗北を宣言された大河だが、何とか勝利を納めコンピュータの計算を上回ってきた。
大河がそういう計算型タイプじゃないからかもしれないが、もうコンピュータの計算を信じられなくなっているのである。
おまけに毎度毎度澪が破壊して次のコンピュータを持ってくるので余計信用出来ないのかもしれないが・・・
「なぁミヨ」
「ミオだっつうの・・・なに?」
「何でみんな聖闘士ファイトなんかやってんだ?」
実は大河の参加した時からの疑問皆は何故聖闘士ファイトに参加するか。
「ああ・・・聖闘士ファイトで優勝すれば白銀聖闘士の資格を貰えるからね」
「白銀聖闘士・・・ってなんだ?」
「要はあんたら青銅聖闘士の上の階級の聖闘士」
「ふむ」
大河にわかりやすい
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ