第一話 ダメダメ勇者誕生
[1/5]
前書き [1]次 最後 [2]次話
第一話 ダメダメ勇者誕生
ここは海鳴。ある晴れた昼下がり。高校一年の留年生南力はいつも通り学校に通っていた。
「ああ、かったるいよぉ〜・・・」
この南力は海鳴に住む普通の高校生。出席日数が足りないプラス成績不振で留年を予期された。どこにでも居そうなダメ人間である。だがその時力は気付かなかった。これから起こるであろう災難に自分が巻き込まれるという事に。
「り〜き君!!!」
「おううわ!!」
力の背中を蹴り飛ばしたのは彼の幼馴染兼腐れ縁の八神はやてだった。
「なんだよはやて」
「ま〜た力君学校サボろうとしてたやろ」
「んなわけねえだろ!」
「ふ〜んどうだか?力君やからなぁ」
何故か力は子供の頃からよくはやてにからかわれる事が多かった。力にとってはやては幼馴染兼悪友兼喧嘩友達である。しかし力はとても嫌な予感がしていた。そう力ははやてに会うとロクな目に合わない運命なのだ。
二人の出会いは劇的だった。小学生の時の夏に車椅子ではやてが散歩している時、路地の目の前で三輪車に跳ねられ、次に自転車に跳ねられ、バイクに跳ねられ戦車に跳ねられて立ち上がってきたショッキングな力の姿を目の当たりにしたのは・・・
それからだった。力の行動原理があまりにも単純かつ迷惑だった為お目付け役となったはやてが力の行動を管理するようになったのだ。
はやて自身放っておいたら何やらかすか分からない力が心配であったらしい。
「ほんなら力君先に行くわ」
はやてと分かれる力。公立征西学園高等学校(せいせいがくえんこうとうがっこう)1年B組。力は教室に入るなり机にねっころがった。何せ二回も留年したため顔見知りなども居ないため寝た。
(そういえば今日転校生がくるんだっけかな)
力は今日来るであろう転校生のことを思っていた。どうせ転校生が来たところで自分には関係ないそう思っていたのだが!入ってきた転校生に力はこの世の終わりとも思えるような顔になった。
「八神はやてです。よろしくお願いします!」
そう今日来る転校生とははやてのことだった。思わずずっこける力。それもそのはず征西学園は偏差値も中の下ではやてのような才女が来るような学校ではなかった。そして何故力は征西学園に入ったのははやてが来そうもない。そう思っていたからであった。そして力は恐怖した。これから起こるであろう不幸の数々に。
「ふぅ〜とりあえず今のところ異常なし」
はやては時空管理局の指令で海鳴市に訪れるであろうエイリアンの襲撃に備えていた。実は時空管理局に匿名でエイリアンのロストロギア襲撃が開始されると通達があった。最初は馬鹿馬鹿しいと思っていた管理局だったが、なのはやはやての出身世界でもあるため、とりあえず調査をする事に
前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ