第二章
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「後が怖いからね」
「シミ、ソバカスがね」
「オゾン層のことは置いておいてよ」
「トーストガールなんてもう駄目だからね」
「女は三十路からよ。けれどね」
アラサーになると誰もだ。
「日焼けは大敵だからね」
「そうそう。だから飲みましょう」
「泡盛って本当にいいわ」
一杯飲んで満足した顔で言った。
「沖縄に来たかいがあったわ」
「でしょ?それじゃあビーチの後はね」
「何処に行くの?」
「食べに行きましょう」
どっちにしろ飲むことに変わりはなかった。今は泡盛を買って来たミミガーやラフテーで楽しくやっているけれど。
次は足てびち、それにゴーやチャンプルとそーきそばを考えていた。
私はそのよく冷えた泡盛を飲みながら彼女に言った。
「わかったわ。それじゃあね」
「いいお店知ってるから」
「ガイドブックにあるお店?」
「甘く見ないでよ。沖縄にはしょっちゅう言ってるのよ」
だからだというのだ。
「沖縄の地元の味のお店知ってるから」
「通なのね」
「ええ、沖縄通だからね」
泡盛で赤くなった顔で私に言ってくる。
「任せて。そうしたお店は知ってるから」
「じゃあ楽しみにさせてもらうわね」
「そこの泡盛もまた美味しいのよ」
「泡盛は絶対なのね」
「ここは沖縄よ」
泡盛が外せない理由はそこにあった。
「だったらそれでしょ」
「ビールもあるけれどね」
「いいのよ、今は酔いたいから」
明らかに独り身同士の女旅を酒で紛らわせている言葉だった。
「だからいいのよ」
「そうなのね」
「そう。だからいいわね」
「私も付き合うわよ」
同じ独り身ならだった。それで。
私達は泡盛を飲み尽くすと今度は彼女が紹介する店に向かった、そこで実際にゴーやチャンプルや足てびちにそーきそばを食べた。勿論泡盛も飲んだ。
その次の日の朝起きると。
頭が痛かった。身体は鉛の様に重くてしかも食欲がない、その二日酔いの状態でベッドから起き上がってみると。
彼女はもう起きていた。お風呂上りのすっきりとした顔でバスローブ一枚で私に言ってきた。
「あんたも入る?」
「お風呂で二日酔い解消ね」
「そうよ。どう?」
「このままじゃどうしようもないからね」
私も何とかベッドから起き上がって言った。
「お言葉に甘えて」
「そう言うと思ってお風呂置いてあるから」
「気が利くわね」
「伊達に十何年もOLやってないわよ」
彼女は笑って私に言ってきた。
「高校卒業してからね」
「それを言ったら私もよ」
彼女と同期だ。やはり高校を卒業してすぐに今の会社に就職して十何年。昔の言葉だとお局様になってきた。
「お互い様じゃない」
「ふふふ、そうね」
「じゃあ今から私もね」
ガウンとパジャ
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