第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第36話:結果が全て……まぁそれもアリ!
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
(パテギアの洞窟)
アリーナSIDE
思いの外この洞窟が広くて手こずっている。
奇妙に動く仕掛け床の所為で、ちっとも先に進めない私達。
苛ついて『全然種を見つけられないじゃない!』と、荷物持ちの4人衆に八つ当たりをしてしまいました。
そうしたら筋肉大男が突然『だったら俺様の種を注いでやるよ!』と私を押し倒してきたので、股間を蹴り上げマウントポジションを奪い、ボッコボコにしてやりました!
だから今、私達は4人パーティーです。
元々戦力としては当てにしてなかった4人(現在3人)だけど、難解なダンジョンに荷物持ちとしての体力も尽きてきたらしく、そろそろ町(ソレッタ)に戻らざるを得なさそうです。
役に立たないだけで無く、足手纏いになるとは……
もう、リュカがさっさと帰っちゃうから、私がこんなに苦労をするのよ!!
頭にきている私は、荷物持ち元4人衆を急かし洞窟から出ると、荷物を返してもらいソレッタまでダッシュします。
情けない声で『ま、待ってくれ〜』と聞こえたけど、そんな余裕は皆無なので聞こえないフリをして置いてきました。
3日ぶりにソレッタに戻ってきたのだけど、驚いたことに畑には青々しい植物が覆い茂り、国中みんなで喜び合ってました。
何が起きてるのか解らず、なおも畑で仕事をする王様に状況を確認すると……
アリーナSIDE END
(ミントス)
トルネコSIDE
僅か5日でソレッタ王国より薬を手に入れて戻ってきた一行。
しかも薬を手に入れた経緯を聞くと、わざわざダンジョンに入り薬の元となる種を入手したそうではないですか!
それほど大事になっていたのに、僅かな期間で成し遂げてくるとは……
このパーティーは底知れない実力を秘めてますね。
その一員に名を連ねている私は、とっても運が良いと言えるでしょう!
私の目の前では、手に入れた『パテギアの根っこ』を煎じて、病人であるクリフトさんに飲ませている。
すると見る見る顔色が回復し、クリフトさんの身体を蝕む病は消え去ったみたいです。
しかし当分は安静にしてなければならない様で、彼が目覚めるまで私達は一旦廊下(1フロア貸し切りなので、廊下にソファー等を設置してある)に出て待つことになります。
ちょうど良いタイミングなので、初対面のリュカさん(リューラさんのお父上)にご挨拶をしようと思います。
ウルフさんの言う事を信じれば、大変目敏く怖いお人だとの事……
第一印象は十分に注意して挨拶をせねばならないでしょう!
「あ、あの初めまして……私はトルネコと申します。世界一の武器屋を目指し、リューラさんのお力を借りてここまで来ました。皆様のお力になれれば幸いと思い、今後の旅もご一緒させ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ