第34話 日常に事件の影は潜むようです
[9/9]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
「確かに、愁磨さんは私達の事を大切にしてくれていますからね。」
「ハッハッハ、良いじゃないか桜咲刹那!!照れが完全に無くなってきたな。」
「この一団に入っていれば、嫌でもこうなりますよ。」
「惜しいね。照れた刹那は可愛いのに。」
特異な者たちではあるけれど、皆の問題はそれなりに解決して順風満帆。
さてさて、そんな時に新入りさんはどうして膨れているのでしょうか?
「愁磨、ボクの事はたたいたじゃんかーーー!!ベシンって!」
「……あー、六年前のウェールズの時のか。だってほら、お前敵だったし?」
「にゃーー!!じゃー、お詫びにキスしてくれたら許してあげてもいーよ!」
「なんで兄さまが貴様とキスしなければならんのだ!出来そこない魔王が!!」
「おこちゃま吸血鬼は黙ってて!!隙ありぃーー!(ガッ!)ぃぃぃいーー!」
「隙なんてねーよ。俺とキスしたかったら、少なくとも女になってからにしろ。」
一人増えただけなのに、随分姦しくなったもんだ。まぁ、楽しいからいいけどな。
Side out
――――――――――――――――――――――――――――――
「ウェールズ………?六年前、って…。」
愁磨が常時張っている認識阻害とは、基本的に『意味の分かる者にしか通じない』というもの。
日常の何気ない一幕でしか無かった故に、会話を聞いていた少年の呟きは、
騒がしくなった一行の耳に届く事は無かった。
Side out
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ