第34話 日常に事件の影は潜むようです
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、すみません新田先生。お詫びに御馳走しますよ。
漸く自作酒が完成しましてね。それに、三種肉の唐揚げ串も大量に作りますから。」
「ハッハッハ!あれを引き合いに出されては、引き下がりたくなりますな。」
「では、授業もありますのでまた今夜。」
うん、新田先生も仕事をキチンとやっている分には大らかな人で良かった。
ってか、普通にいい人なんだよな。・・・ネギ以外の教師陣には。
あれの場合、教師って言うより生徒って言った方がしっくりくるから仕方ないけどさ。
「おろ?アリア、こんな所で何やってるんだ?授業始まっちゃうぞ。」
「・・・・・屋上、高等部の人達。」
「あー、さっきタカミチから来たやつか。確かドッヂ部の連中だったな。
体育、出来ると――いや、生きて帰れるといいなぁ?」
「・・・ん、去年・・・の?」
「そうそう。今年もまたやりたいなー。」
アリアと話しながら階段を上り、屋上の扉を開けると――
「あんた達はまたーーーー!!高等部の屋上行きなさいよ!開いてんでしょ!!」
「今度は言いがかりかしら?お子ちゃまねー。」
「言いがかりでは無いな、近江。既に高等部の先生に確認は取れているぞ。」
「な、なんです、っ、て、てて、で、で、でたああああああああああああああああ!!!」
「よ、久しぶり。」
「しゅ、愁磨先生!知り合いなんですか!?」
「ん?俺、去年までは高等部の担当だったからな。その時開いた、
『第一回!全運動部合同☆夏合宿』ってのでな。よもや、忘れたわけではあるまい。」
「「「「「「すいませんでしたあああああああああああああああ!!
あれだけは勘弁してくださいいいいいいいいいいいいい!!!」」」」」」
「何をすればこんな風になりますの……?」
詳しくは言わないが、地区大会でどう転ぼうと一回戦負けのチームを、
そこそこ上手い事やれば全国大会出場まで行けるようにした合宿、とだけ言っておく。
「さっさと立ってください、スプリングフィールド先生。
自習授業くらいは完璧に仕切って見せてください。」
それだけ言うと、隅の方に固まっている最強中学生集団の方に行く。
うん、改めて見るとすげぇ面子だよなー。
強い方から順に天使、吸血鬼、悪魔、烏族、魔王って。
「一番後ろに魔王が来る面子って、一体どんなだよ……。」
魔王より強いのが問題なのか、魔王が弱いのが問題なのか・・・両方か。
「フッ、その一団を瞬殺出来る人が何を言っているのかな?」
「・・・・パパは、そんなこと・・・・絶対しない。」
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