第二幕その三
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打ち消す為ここへも顔を出すだろう。その時に白状させる。どんな手を使ってもな。場合によっては捕まえるぞ」
「えっ、宮中にも強い影響力をお持ちの侯爵夫人をですか?」
懐から扇を取り出した。
「これが何よりの証拠だ。それにトスカも関与しているかも知れぬ」
「それはまさか」
「否定出来るか」
「えっ、いえ・・・・・・」
スポレッタはスカルピアに睨まれ萎縮した。
「ナポリでもこのローマでも解かった筈だ。誰が何をしているか、全く知れたものではない。知らぬうちに利用されていたりするからな。だが・・・・・・・・・」
「だが・・・?」
スカルピアは続けた。
「子爵は賢い。女を危険に巻き込む様な事はしないだろう。足跡は消してある筈だ」
「はい」
「今から陛下にお目通りして来る。情報も集めて来る。私が合図するまで待っていろ」
「はっ」
部下達は敬礼し門から出て行った。スカルピアは階段を昇り大広間へ向かった。
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