魔法先生ネギま!
0303話
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えるのが闇の魔法を開発したエヴァだけなので推測に推測を重ねたような内容になっているのだ。
「取りあえず攻撃魔法を自分自身に吸収するというのは間違っていないようだが」
だが、攻撃魔法を自分自身に吸収する? 普通攻撃魔法というのは対象を攻撃する為にあるものだ。それを自分自身に使うとなれば、当然自分にダメージを受ける。
「どうやらその辺に闇の魔法とやらの秘密がありそうだが」
何故この闇の魔法というものに興味を持ったのかは分からない。あるいは、俺の中に存在する念動力が何らかの影響を及ぼしている可能性が高いのかもしれない。ただ間違い無いのは、俺が攻撃魔法を己の身に吸収するという闇の魔法に対して強く、強烈に惹かれたという事実だけだ。
だが、この本の頼りない内容を読み進めるよりは闇の魔法を編み出した本人であるエヴァに直接聞いた方が早いだろうと判断し、本を元の場所へと戻して城の前庭へと向かう。
「あら、アクセル君。どうしたの? エヴァンジェリンさんの書斎でお勉強中だったんでしょ?」
休憩しているのか、タオルで汗を拭きながらスポーツドリンクを飲んでいる千鶴に声を掛けられる。周囲には他に誰の姿も無く、完全に千鶴1人だった。
「他の面子は?」
「エヴァンジェリンさんはあやかを連れて……ほら」
千鶴の視線を追うと、この前庭から壁を挟んだ向こう側で小規模な爆音が聞こえて来る。
「魔法の射手を使えるようになってきたから、それを使った訓練をしてるのよ。まだあやかも制御は完璧とは言えなから、私を巻き込まないようにね」
「なるほど。で、千鶴は少し離れた所で練習中な訳か」
「そうね。でも、初心者用の魔法は確実に発動するようになってきたからそろそろ私も他の魔法を練習してみようと思ってるんだけど……何かお薦めはあるかしら?」
千鶴にお薦めの魔法か。性格的に千鶴はあまり攻撃魔法と相性が良くないだろう。となると……
「回復魔法や補助魔法といったのがお薦めかもしれないな。ただ、攻撃魔法に適性が余り無いとは言っても最低限魔法の射手は使えるようになっておくようにな」
「やっぱりそうかしら。ありがとう、アクセル君。参考にさせて貰うわ」
「ああ。俺はエヴァに用があるからもう行くが、余り根を詰めすぎないようにしてくれよ」
「ええ。けど、この前のように置いて行かれるのはちょっとね。少なくてもアクセル君の足手纏いにならない程度には……」
千鶴の言っているのは、エヴァとネギの模擬戦の時にあやかのみを連れて、千鶴を置いていった事か。確かにあの時は自衛が出来ないという理由で千鶴を置いていった。それが意外にショックだったのか。
「そうか。千鶴がこちら側に来るのを楽しみにしてる」
それだけ言って、そ
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