魔法先生ネギま!
0303話
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「なるほど、その辺は要訓練って所だな」
確かに『使える』というのと『使いこなす』というのは似ているようで全然違う。俺の瞬動や虚空瞬動はエヴァにしてみればまだまだ使えるというレベルなのだろう。
「まぁ、もっとも……お前のあの無詠唱の身体強化術を併用すれば大抵の相手は対処のしようがないだろうがな」
苦笑を浮かべるエヴァだったが、俺もその言葉に内心で頷く。
基本的に精神コマンドはこの世界の技術ではないので、普通の魔法使いにとっては対処の方法がないのだ。それこそ高畑クラスにでもなれば初見でもある程度の対処は可能かも知れないが。
「さて、虚空瞬動についてはこれでいいだろう。書斎を使いたいのだったか?」
「ああ。魔法の手札は多いに越したことはないからな」
「ふん、なかなかに貪欲だな。その辺は私好みだ。書斎は好きに使っても構わん。場所は分かるな?」
「何度か使わせて貰ってるからな」
エヴァにそう答え、書斎へと向かう。
「……火精召喚、か」
エヴァの別荘にある書斎。そこで今俺が見ているのは炎の魔法についての魔法書だ。その中でも興味を引かれたのが、今俺が口に出した火精召喚という魔法だった。
この魔法は文字通りに火の精霊であるサラマンドラ――サラマンダーの方が分かりやすいが――を一時的に召喚して使役するという魔法だ。ただ、召喚とあるが俺のスキル覧にある召喚魔法とは違って召喚対象を力で屈服させるというようなエヴァの言っていた契約のようなものはいらないらしい。
「これは使えそうだな」
魔法書を見る限りでは自分の分身のようにサラマンドラを形成するなんて真似も可能なようだし、色々と使い勝手の良さそうな魔法だ。習得しておいて損は無いだろう。
「……ん?」
その時、ふと視界に入ってきた本があった。タイトルは『闇の魔法』とある。
闇の魔法か。影と闇。似ているようで違うものではあるが、似ているだけに操影術に応用が可能な技術や魔力コントロールの方法が載っているかもしれない。そう判断し、その本を手に取る。
「闇の魔法。それは闇の福音の異名を持つ真祖の吸血鬼が生み出した固有スキルで……何?」
最初の方を読んだだけで違和感に気が付く。闇の福音の異名を持つ真祖の吸血鬼と言えば、それは当然エヴァ以外にはいない筈だ。つまり、エヴァが闇系統の魔法を開発したのか? ……いや、違う!? 確かエヴァのスキル覧には『闇の魔法』と『魔法(闇)』の2つがあった筈だ。つまりこの本に書かれている闇の魔法というのが前者で、エヴァが魔法の射手とかでよく使っている闇の矢が後者なのだろう。
その内容に興味を覚えた俺は、その本を読み進める。……が、すぐに本を閉じる事になった。何しろ内容が薄い。と言うか、使
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