魔法先生ネギま!
0303話
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闘に関する事だと頭の回転が良くなるな」
「……一応、テストの成績とかでは学年トップクラスでエヴァよりも上なんだが」
「ふん、それは私が単にやる気がなくて適当にやっているからだ。考えても見ろ、私は15年近く学生をやっているんだぞ? 確かにサボりも多いが、それにしたってそれだけ学生をやっていればいやでも中学生程度の勉学なんぞ覚えてしまうさ。今のテストの成績は目立つと面倒事になる可能性もあるからな。わざと平均辺りをうろちょろしているに過ぎん」
……確かに。15年も学生を、しかも中学生をやっているだけにエヴァの言葉にはある種の重みを感じられた。
「まぁ、それはいいとして。お前の言った通りに虚空瞬動とはあくまでも擬似的に空を飛ぶ……いや、跳ぶ術であって、私の浮遊術やぼーやのように杖で空を飛んでいる訳ではない。まず、それをきちんと覚えておけ。そしてそれを認識しながら虚空瞬動を発動すれば、昨日のように発動ミスを起こす可能性はそれなりに減るだろう」
「認識の違いでそこまで変わるか?」
「そうだな。……今、私が言った事を認識しながら虚空瞬動を使ってみろ」
エヴァの言葉に頷き、足に魔力を集中させて跳躍。そのまま空中で足に魔力を纏わせ、空中を飛ぶでは無く跳ぶという意識を持ちながら……虚空瞬動を発動!
「ふん、呆れるくらいに呑み込みがいい奴だな。教える方としては物足りなさを感じるよ」
エヴァの賞賛とも愚痴とも取れる声を聞きながら、移動先で再び足に魔力を集め虚空瞬動を発動、発動、発動、発動。
「いい加減に降りてこい、この馬鹿が!」
「うお!?」
発動ミスが無くなったのに気を良くし、連続で虚空瞬動を使っていると、唐突に下から魔法の矢で放たれた氷の矢が1本こちらへと向かって来る。
それを再度虚空瞬動で回避し、エヴァと茶々丸の隣へと降り立つ。
……ちなみに、チャチャゼロはあやかと千鶴の側で魔法のアドバイスをしていたりする。意外に面倒見がいいのだろうか。
「今のはちょっと非道くないか? 当たってたら洒落じゃ済まんぞ」
「ふん、当たるつもりも無いくせに。とにかく数分で済んでしまったが、虚空瞬動はもう使いこなせるな?」
「ああ、もう大丈夫だろう。助かった」
微妙に詰まらなさそうなエヴァに軽く礼を言う。向こうとしては俺の物覚えが良くて逆に張り合いが無いのだろうが、魔法の才能を転生特典として貰っている上にアクセルの肉体だ。戦闘技術に関する事ならその習熟度は非常に高い。
「まぁ、使えるようになったと言っても熟練度的にはまだまだだ。より高度に使いこなせるようになると、入りと抜き。即ち虚空瞬動の発動と終了がスムーズに出来るようになる。お前の今の状態ではある程度以上の実力の持ち主にはあっさりと見破られるだろうがな」
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