第一幕その九
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包んだ枢機卿が行列を従え入って来た。市民も聖歌隊も警官達も恭しく頭を垂れる。スカルピアもである。
(これからどうするかだ。思わぬ方向へ話がいくかもな)
頭を垂れながらも謀を巡らせていた。
「コロメッティ」
一同頭を上げると側に控える薄い茶髪のずるそうな小男を呼んだ。
「捜査は終わりだ。マレンゴの勝利への感謝を主と聖母様に捧げた後ファルネーゼへ帰るぞ」
「はい」
スカルピアと警官達も会衆に加わった。教会の中の全ての者が歌う賛歌『テ=デウム』とオルガンが教会中に鳴り響いていた。
神である貴方を私達は誉め讃え
主である貴方を私達は信じます
全ての者は永遠の父である貴方を崇めます
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