GGO編ーファントム・バレット編ー
54.外の世界
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を通って川岸へと降りていくようだ。赤い夕日がダークグレーのマントは、消えてしまう。
「......って.....アスナ」
レイナさんが重い沈黙の中、指をモニターの端を刺しながら口を開く。
「どうしたの.....」
「この端のモニター拡大してくれますか?」
アスナさんは、言われるがまま、レイナさんが指をさした画面を拡大する。するとその画面に映る光景にまたしてもその場にいたみんなが驚きを隠せない。
「なんでだ......!?」
「嘘でしょ.....!?」
その画面に映るのは、ボロボロの黒いマントにフードを深くかぶり、その暗闇からは、銀色の仮面のようなものが覗き、その右手には黒いハンドガンを持っているプレイヤーがそこに......
「なんで!?こいつ、さっき違う画面に映ってたはずじゃ!?」
「俺にだってわかんねぇよ!?」
クラインとリズさんが驚きのあまり声をあげる。他のみんなは声をあげることもできないくらいに驚いている。
すると、モニターがボロマントの視界から対戦相手を二人映すようなカメラアングルになり、私は、思わず声をあげてしまう。
「待って!このボロマントと戦ってるのって!?」
そのモニターに映っているのは、漆黒の刃を持つ片手剣を右手に、左手に黒いハンドガンを持つ、黒髪の少年がボロマントと向かい合っている。
「このプレイヤーって、シュウくんじゃない?」
次の瞬間、モニターの片手剣を持つプレイヤーが一瞬でボロマントの前まで移動し、片手剣を振り下ろすが、ボロマントは、手に持っていたハンドガンで受け止める。
「テメェの目的は何だ!何が目的でプレイヤーを殺してやがる!答えろ!!」
画面から聞こえる声とその喋り方からその正体がシュウくんだということが確定される。
すると、シュウくんは後ろへ飛び退き、持っていた片手剣が一気に伸び、槍へと姿を変えて両手で持ち、高速回転させ、銃弾を弾く。
「さすがシュウくんだね」
銃弾をすべて弾いた後に再び片手剣へと変え、距離を詰める。
「お前は、何もできず、ただ俺の銃弾が、死へと誘う光景を、指を咥えて、見ているんだな.......」
すると、モニターに強力な閃光が出現し、眼を背ける。
「どうなったの?」
モニターを見るとボロマントの姿はなく、その場で倒れるシュウ君の姿が。
「シュウくん!!」
モニターを確認して、HPは0になってないないがその場に倒れて動く気配がない。
すると、急にアスナさんが大きく息を吸うと、リズさんの手に触れ返し、言った。
「わたし、一度落ちて、キリトくんとシュウくんの依頼主と連絡取ってみる」
「えっ!?アスナ、知ってるの!?」
「うん。
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