第185話
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らない殺気をぶつけられた打ち止めは。
「み、ミサカはミサカすぐさま口を閉じてみる。」
声を震わせながら口を閉じた。
運転手もまた少し脅えながらも運転している。
静かになったタクシー内で麻生はじっと外を見つめる。
「恭介、ってミサカはミサカは脅えて声を押し殺しながら読んでみる。」
「何だ?」
ぶっきらぼうに答える麻生だが、口を開いた事に何も言わないので打ち止めは話を続ける。
「あの人は・・・家にいる?、ってミサカはミサカは静かに聞いてみる。」
「・・・・・・・」
すぐには答えなかった。
あの人と言うのは間違いなく一方通行の事である。
麻生は一方通行がどこで何をしているのかは把握していない。
が、間違いなく言える事は彼が暗部の世界に居るということだ。
打ち止めも暗部の世界に関わりのある人物。
言えば少女は危険と分かっていても、一方通行を探しに行くだろう。
せめて、一方通行から電話の一つでもできれば話は変わってくるのだが。
(今は真実を言う時じゃないな。)
「さぁな、俺自身あいつがどこにいるかさっぱりだ。
愛穂も桔梗も把握してない。」
「そっか、ってミサカはミサカは残念そうにポツリと呟いてみる。」
「でも、お前なら分かるだろ?
どこにいるかは分からんが、今日も元気に杖ついて歩いているあいつのこと。」
「うん!、ってミサカはミサカは元気よく頷いてみる。」
それから打ち止めは騒がず、けれど麻生に話しかける。
騒がないおかげか、鬱陶しいと感じなかったのか返事は適当にだが、打ち止めの話に麻生は付き合う。
隣で話を聞いていた運転手は、最初は仲が悪いと思っていたが、全くそんな事はないと再認識して目的地に向かう。
「打ち止め退院おめでとうじゃん!!」
「おめでとう。」
パンパンパン!、と。
二人がマンションに着き、部屋に入った瞬間、愛穂と桔梗はクラッカーを鳴らしながら出迎えた。
制理も同じ様にクラッカーを鳴らして出迎えている。
「おお!出迎えご苦労、ってミサカはミサカふんぞり返ってみる。」
「相変わらずじゃん。
んでも、元気そうでよかった。」
「退院祝いだからね、今日のご飯は豪華よ。」
桔梗の話を聞いて、打ち止めは走ってリビングに向かう。
テーブルには昼に食べるにしては豪華なご飯が並べられていた。
「全部、ミサカの好きな物ばっかりだ、ってミサカはミサカはつまみ食いをしてみる。」
手を伸ばそ
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