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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十二話
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顔を見せる。

「へぇ……そういうこともこっちでも相変わらずってわけね。これ以上迷惑ばら撒く前にさっさと帰ったら?」
「だからこの祭りが終わったら帰るってんだろうが。上にも帰るのは明日だって伝えてあるしな」

 平然とふんぞり返るフレディをさらに詰める。

「仕事は終わってるんだから今から強制送還してもいいんだけど?アンタ確か戻ったら書類の山よね?始末書やら決算書やら、どうせやらずにほったらかしてるだろうし」
「そんなもん一週間くらい寝ずにやりゃ全部片付くわ。それにクソ忙しい客商売の合間にんなことしてる暇あんのかよ?」
「今忙しいのは私だけよ?アンタみたいなクソの相手なんて私しかできないでしょうからね」
「クックック、そいつは確かに」

 これをフレディ相手に平然と言ってのけるのは、流石時空管理局の上級管理職と言ったところだろうか。胆力が尋常ではない。まぁ朝から激しいバトルを繰り広げるだけあって、ただものではないが。

「だがこっちの陣営じゃ、お前さんじゃなけりゃ誰も俺には勝てない。それもわかってるんだろう?」
「……本当に腹の立つクソ野郎ね、アンタってのは」
「お褒めに預かり恐悦至極。ほらほら仕事仕事、ほかにも客がわんさかきてるぞ?」
「サボってる奴に言われるのが一番腹立つわ……あ、いらっしゃいませー!」

 なんだかんだ言ってもリンディにとってこの仕事は気に入っているらしい。普段している仕事より楽しそうにフレディには映った。

「いけねぇ、酒切れちまった。金どんだけ残ってたっけな」
「オイオイ、また打ちに行くのか?」
「仕事の片ァついたし明日には帰るからこっちの金はもういらねぇよ。酒なりメシなり女なりで全部吹き飛ばすわ」

 確かに、この世界でないのならば資金など持っていても、せいぜいお守り程度にしかならない。同じ世界の違う国にいくのならばまた話は違うのだが、そもそも管理世界ならともかく、管理外世界をまたぐ換金レートは流石に存在しない。

「そうかい。しかしまぁ、こっちにきてから一ヶ月もかからなかったな、旦那」
「ま、俺は優秀だからな。あっという間にやることなくなっちまうわ」
「裏では、な。表立った仕事なんざ凶悪すぎてできねぇ癖によくいうぜ」
「ドブさらいってのは大事なんだよ、どこの世界でもな。それに生涯現役が俺のモットーだ」
「やれやれだぜ……」

 そういってほくそ笑むフレディに、呆れたようにため息を漏らすグロウルだが、思い出したように話題を変える。

「そういや、昨日の連中との決着はどうするんだ?」
「さぁな。でもお前の探査にすら引っかからないってことは、もうこの世界にはいねぇんだろ?」
「おそらくな。でもまだわからねぇ。かなり離れられたところで結界張られたら気付けねぇからな
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