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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十二話
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 V-ROCKフェスやJACK IN THE BOX勢、さらにPURE ROCK FESなどのメタルフェス勢まで登録されている。流石の竜二もそれだけのラインナップを見せられるとプレッシャーを感じているようだ。

「あれ?そういや海外組と違ってオールドはやらんの?」
「うーん、The ALFEEとかアリス、それからRCサクセションとかは名前があるぞ」
「急にオッサン臭くなったな……お、サザンとかTUBEもちゃんとおるやん。しかし見てると爆走ナンバーばっかりやなこれ」

 オールドなんだからオッサン臭いのは当然だろうがとは思ったものの、口には出さない矢吹であった。

「ほんとだ。ああそういや、今日はジャムセッション何するか聞いてるのか?」
「knotlampの『Last train』やったかな。後一曲は勝手に決めていいらしい」
「結構珍しいところもってきたなそりゃ」
「わからんでもとりあえずリズムにあわせてヘドバンモッシュできる曲もってきたんちゃうか?合いの手ないし、そんなに変拍子もないし」
「バンギャもいないだろうからへんなフリがついてたりもしないだろうしな」
「そゆこっちゃ」
「二人ともー、そろそろ開演なんでステージから離れてくださーい!」

 バックステージで喋っていたため、スタッフから叱られる二人であった。



 そんな中、翠屋組は今日も店舗営業に追われていた。ポテチを手元にしつつ悠々自適に酒を楽しむフレディにはもはや誰も触れない。そんな彼をうまく撃退できたのか、リンディが無傷のまま彼の相手をしている。

「ところでリンディよ、預けたアレだが、まだちゃんとあるだろうな?なくなってたらお前さんの首が飛びかねんよ」
「……ああ、アレね。艦のスタッフに聞いて頂戴。勝手に誰も持ち出してなければあるだろうけど」
「あいよ、そっちもお忙しいこって。後で問い合わせるわ」

 もはやリンディも翠屋における美人スタッフの一員として扱われている。どっちが本業かわかりゃしないとはフレディとクロノの談。

「さて、今日はこの国のバンド尽くしだったかな。何が聞けるか楽しみだ」
「お母さーん、あの人昼間からお酒飲んでるよー?」
「しっ、見ちゃいけません。あんな大人になっちゃダメよ!」

 そんな彼の横を通り過ぎる親子を見ながら、本人は相変わらずクックックと笑い声をもらす。

「まぁ確かに、悪い大人の見本だよな、俺ってのは」
「そんな自分が気に入ってて今更止められないのが一番の問題じゃねぇのか、旦那」
「そりゃそうだ。昨夜も女だけのところ突撃して二、三人食ったし」
「自慢することじゃねぇぞそれ!」

 独り言の如く小声ではあるが、リンディには聞こえていたらしい。対面から圧力を与えるような凄まじい笑
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