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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十二話
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います、主」
「ん、ああ……もう突っ込むのも疲れた」
「ぶー、体に突っ込む体力もないんですか?」
「またそれかお前。今日くらい夜でよかろう」
いつも朝からやっているのだろうが、それをはっきり聞くのは野暮だろう。
「シグナムは……あ、はやての迎えか?」
「そうですね。主が寝てからすぐに向かいましたよ」
昨夜一緒にいた剣の騎士の姿がないことをいぶかしむが、すぐに答えにたどり着くあたり頭の回転は鈍っていないようだ。
「そうか……そういや、誰が見てくれたんや?高町家か?」
「直人さんでしたよ?」
「アイツか……襲ってたら殺す」
「流石シスコン」
「お前もそう呼ぶんかい……とりあえずシャワー行って来る」
「あ、お背中お流し……」
「いらん。出る用意しとけ」
「ぶーぶー」
そしてむくれるアスカを尻目にけだるげに体を起こし、下着を掴んで風呂場へと向かう竜二であった。それを追ってアスカも洗面台へと向かう。
「……夕べ私が来るまで気絶していた、それも突然倒れたということは……また『アレ』ですか」
シグナムが竜二に膝枕をしていたので、アスカが到着してから交代したのだが、彼はそれに全く気付いていなかったどころか、夕べ聞いた段階では椅子から崩れ落ちてから昨夜不良グループに襲われるまでの記憶がないと言ってのけた。それについて彼女には心当たりがあるようだが、果たして。
「まぁ、無事に今日が終わることを祈るとしましょうか。さて、朝ごはん作らないと」
鼻歌を奏でながらキッチンへ向かう姿は、献身的な妻の姿に見えたとか見えなかったとか。
そしてハラオウン家が借りているマンションの一室では、ちょっとした騒ぎが起こっていた。フレディがいきなり転移魔法でリビングに現れ、どこで失敬したのかワインの瓶を片手にラッパ飲みをして一息ついてからリンディの部屋に入ったところを、空気というか魔力なのか、それを察知した彼女が飛び起きて殴りかかった。ちなみにフレディは赤い半袖Tシャツにカットジーンズで、見事な脛毛を披露している。リンディは寝巻きにしているらしい紺の浴衣姿で、寝起きだからか豊かな胸元がはだけそうになっている。
「よう、リンディ。おはようさん。よく眠れたかい?」
「おはようフレディ。よく眠れたけど、目覚めは最悪ね……この私の寝込みを襲うとはいい度胸じゃないの、アァ!?」
「こういう時、古い言葉じゃ夜討ち朝駆け上等ってんだろ?アァン?」
「オイテメェ言葉の使い方間違ってんじゃねぇのかコルァッ!?」
「おいおい仮にも女だろうがよお前さんはよォ」
「テメェの前で女ぶってられるかこのクソ外道がァ!」
「おうおう吼えなさる。まぁ間違っちゃいねぇわ、クククッ」
どっちも笑っている。互いに見目
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