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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十二話
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に見える。
「ハァ……ハァ……ハァ……どうだ……」
「へぇ……すげぇなぁお前。アレを初見で防ぐとは、正直驚かされたぜ」
あれほどの一撃を打ち込んでおきながら、平然とそう返すフレディの右腕は、肩から吹き飛んでなくなっていた。血しぶきが舞い上がるかと思われたがそんなことはなく、まるで最初からそこにつながりなどなかったと言わんばかりにきれいに切断されたように見える。
「しかも俺の右腕まで持っていってくれるとはよ。こりゃぁこれまで以上に本気でかからんといかんなぁ」
「……貴様は、一体「何」だ……?人間で、あるようには……ゴホッ」
「まぁ、まともじゃねぇのだけは確かだわな。そら、行くぞ!」
しかし、先程の一撃を捌くことでほとんどの魔力を使い切ってしまったビスカイトに、襲い来るフレディの猛攻を防ぐことはほぼ不可能だった。
「貴様……なぜ隻腕で、ここまで暴れられる?」
「素直に答えるとでも思ったかよ?知りたきゃ殴って聞きな!」
壊れかけの剣、ボロボロで思考に追いつけない肉体。もはやフレディの攻撃に耐え切れるものではなく、ビスカイトからすれば絶体絶命のピンチ。フレディが姿勢を崩して片手で体を支えると、それを軸にした水平蹴りでビスカイトは倒されてしまう。
「がはっ!?」
「そらよッ!」
フレディはそのまま起き上がると、まるでサッカーのフリーキックの如く右脚を振りぬいた。上空へと打ち上げられたビスカイトを追おうとそれを追って飛び上がる。
「かぁらぁのぉ、エアリアルコンボォッ……何?」
しかし、その時にはビスカイトの魔力反応が周辺から消失していた。
「……転移しやがったのか?」
「まぁ、妥当な判断だろうな。グロウル、周囲に反応は?」
「あのもう一人のほうも含めてなくなっちまってる。どうする?」
「場所がわからねぇなら無駄に追いかける必要はない。帰る」
相手が消えたことで諦めたのか、彼はそのまま着地すると、転がっていた自らの右腕を右肩のあった部分に合わせた。肉がうごめくというのかなんというのか、生理的嫌悪感を催しかねない奇妙な音が周囲に響くと、まるで切れた部分など最初からなかったかのように元通りになっていた。右腕を軽く動かして感触を確かめると、森から出ようと歩き出す。
「ブンナグールを正面からはじき返すなんて真似しなけりゃ、もちっと遊べたんだろうなぁ」
「でもかわしようがないぜあれ」
「距離があるときに打ったら基本正面にしか飛ばないんだからかわそうと思えばやりようはある。ただし『見えれば』だけどな」
宵闇に消え行くその姿は、孤高の狼か、それとも鬼神か。
その翌朝、竜二はアスカと共に自室で目覚めた。互いに全裸なのはアスカの仕業か。
「おはようござ
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