獣
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マンはエネルギー源が異なる為にウルトラコンバーターでは活動時間を伸ばすことが出来ない。更に言えば他のウルトラマンよりもシンクロ率が高いのかダメージや疲労が色濃く残ってしまう。おかげで気楽に変身出来ない。なんとかティガの状態でもメタフィールドを形成出来る様になりたい物だ。ウルトラダイナマイトとかスペースQ位なら無理矢理使えるけど、コスモスのフルムーンレクトやコズミューム光線の様な物はコスモスでなければ使用できない。カオスヘッダーは今の所確認されてないが覚えておいて損は無いと思う。それはさておき、メタフィールド内にいたペドレオンが全てグロースに集ったタイミングでオーバーレイ・シュトロームを叩き込んで消滅させる。やはり変身中や合体中の攻撃は反則だな。回避出来ないものな。でも楽したいから許してくれ。メタフィールド内にペドレオンが完全に消滅したのを確認してから変身を解き、認識阻害の結界を纏いながらメタフィールドを解除する。元の空間に戻ればGUYSがようやく到着したようでキャンプ場に居た生き残りに事情を聞いているようだ。帰る前に生き残っている人達に頭を下げてからキャンプ場を離れる。全てを救えるなんて傲慢な考えは持っていないが、それでももう少し早く駆けつけれればと思ってしまう。そもそもを言ってしまえばオレがウルトラマンの力を望まなければこの事件は起こらなかったはずだ。だが、現実には起こってしまっている。オレの我が侭で多くの人の命を奪ってしまった。その一方で科学力は前世よりも進歩している。なにせ人類は火星にまで進出しているのだ。月にも採掘基地があるし、火星は移住出来る様なドーム型コロニーの建設も始まっている。義手義足義眼などの技術や、どんな環境でも逞しく育つ穀物類の開発。そして共通の敵を前にして人類同士の争いはほぼ集結した。少しでも被害を抑える為に、少しでも誰かを救える為に、少しでも生き残れる為の力を人類は身につけてきた。
前世と今世、どちらの方が良いのかは分からない。だけど、オレの力で救える者がいるのなら救える限り救おう。再びそう決意してオレはキャンプ場を後にした。
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