第15話 遂に麻帆良へ
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「学園長」
「なんじゃな、サギ君」
「瀬流彦先生は「裏」の関係者なんですか?」
「ふぉ、ふぉ、ふぉ。関係者かどうかは教えんことになっておるんじゃがの」
「そうですか。わかりました。なら、ここでは今後二度と魔法について関わりませんので。あくまで一教員見習いとして行動させてもらいます」
「む、すまんの。確かに指導教員が関係者かわからんと魔法を修行するにも差し障りがあるのぉ」
「いや、いいです。先程の答えで学園長の考えはわかりましたので。魔法使いの修行に来て魔法を修行しないというのもアレですが、これも「日本で先生をする」という修行の内でしょう」
まぁいい。これで言質は取った。ネギが来て何があっても絶対に関わらないようにしよう。
「………。いや、すまんのぉ。指導教員が変わったせいで勘違いするとこじゃった。もちろん、瀬流彦君は魔法使いじゃ。結界や防御系を得意としておるので、機会があれば師事するとええじゃろ」
「………、そうですか。まぁどちらにしろ、魔法使いとしてよりも教師としてモノになるのが先決なので」
「うむ。確かにそうじゃな」
なお、ここまで予防線を張ったのは魔法使いとして働かされるのを防ぐためだったりする。
程なくして、高畑先生が気弱げな若い男性を連れて戻って来る。
「おぉ、待っておったぞい。サギ君。彼が指導教員となる瀬流彦君じゃ」
「えっ? えっ??」
いきなり連れて来られてワケわからないだろう瀬流彦先生の正面に立ってお辞儀をして挨拶をする。
「先程の朝礼でご挨拶しましたが、サギ・スプリングフィールドです。これから指導教員としてばしばし指導をお願いします」
「えーと。いきなりでよくわかっていないんだけど、一緒にがんばって行こう」
「はい。よろしくお願いします」
うん、魔法使いにしてはまともそうな感じで良さげな先生だ。
「うむ。これでサギ君は瀬流彦君の元、2年A組からD組の数学を見てもらうかの。後は、住んでもらうとこなんじゃが………」
「はぁ?」
なんだぁ? 言いづらそうだけど、孫の部屋はネギ用に取っておくはずだから教員用の独身寮かどっか空いてるだろ?
「いや、すまんの。この時期じゃからの。教員用の寮が一部屋も空いて無くての」
「そうですか、じゃぁ、どっかアパートでも借りますね」
まぁ、確かに中途半端な時機といえば時機か。
1ヶ月もあったんだからどうにかしとけよ! とか思わないでもないが、無いものは仕方ない。
オレ名義で借りれなくても月村のおじさんの名義でどっかアパートを借りてもらうか。
「いや、サギ君。1人で家事とかできんじゃろ?」
「いえ、できますよ。これからの時代、男
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