第百五十五話 ヴァンフリート星域会戦 その4
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我が身が可愛い者がいる訳だな』
この言葉で、シェーンコップはケスラーが一筋縄ではいかない男だが信用できそうだと感じた。
「フッ、真に持って、しかし態々帝国軍中将閣下が何の御用でございましょうか。まさか今から撤退するので宜しくと言う訳ですかな」
シェーンコップは全く動じる事無く皮肉を言う、普通であればこの言葉で激高するはずの相手が笑い出した。
『ハハハハ、流石はローゼンリッターだ』
「そりゃどうも」
シェーンコップもそう言うしかない。
ケスラーは真面目な顔になり話し始める。
『帝国は卿等ローゼンリッターに対して報復等の行為を行わない事を皇帝陛下と大神オーデインに誓う』
「それは、剛毅な事で」
『卿等が自暴自棄に成らぬように、皇帝陛下御自ら小官にお命じに成られたのだ。頼む陛下の御心を信じて貰いたい』
ケスラーがローゼンリッターに頭を下げる姿にさしものシェーンコップも驚き承諾してしまった。
「判った、俺はどうなっても良いが、部下達には寛大な処置を願う」
『安心して貰いたい』
その時、基地全体を揺るがすような爆発が起こった。
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