序章 僕の選択
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僕はなぜ生まれてきてしまったのだろう...?
最近、そう考えることが多くなってきた気がする。
まぁ、無理もないか...あの生活じゃあ...。
中二病なのかも知れない、でもそれ以上に耐えられないことが多すぎた。
だから...僕は、SAOのβテスター当選の知らせが届いたときは今までにないくらい喜んだし、これで、つらい現実から目を背けることができる、とも思った。
...本当は、そらしちゃいけないことなのに。しっかりと向き合っていかなきゃいけないことなのに、僕は臆病者だから、目を背け、逃げて、SAOのβテストにハマっていった。
ゲーム内では僕でも数人の友達ができた。
...次第にこっちが現実ならいいのに...と思い出した。
...このときはバカだったから、まだ本当に現実になったらどれほどの人が困るかなんて知らなかったし、考えもしなかった。
その友達と一緒にやっていくうちに、βテスト終了の8月31日が来てしまった。
確か、終わったときにガチで泣いた気がする。
最後『始まりの町の周りの草原でまた会おうぜ』と、言ってくれた友達と離れてまた一人になった、と言う、虚しさもちょっとあったが、多分、また現実と向き合わなきゃいけないっていうのが99%だと思う。
...だから、それから2か月とちょっと経った11月6日の正式サービス開始時には、一秒も遅れずログインし、一日中プレイしているつもりだった。
...あんなことになるなんて考えもしていなかったから。
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