第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第35話:寒いの嫌いなんだよなぁ……
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んだよ」
凄い……
自分の行いが悪い事であると自覚していて、その上それをワザと行っていると言って、娘さんの行動を叱っている。
効果が薄い様にしか見えないのは何故だろう?
「ご、ごめんなさい……」
「良いんだよリューラ。お父さんを庇ってくれてありがとうな。凄く嬉しいよ」
叱られ弱々しい声で呟き俯くリューラさんの頭を撫で、優しい口調で慰めるリュカさん。
このシーンだけ見れば、凄く頼りになるお父さんにしか見えない。
「ちょ、ちょっと……感動的に纏まってるけど、ワザとってとこが気になるんですけど!?」
普段は言いたい事をズバッと言うマーニャさんだけど、リュカさんがイケメン過ぎる所為か発言にキレがない様に感じる。
それともソレッタに馬車を預けてきた為、リュカさんがみんなの荷物を一手に引き受けてくれた事に遠慮してるのかな?
彼女に関してそれは無いのかな?
荷物持ちをしてくれているから、代わりに戦闘は行ってくれないのだし、プラマイ0って思ってるかもしれないな!
「お父さんは良いんだよ! ちょ〜強いし、ちょ〜頼りになるから戦わず歌っていても良いんだよ! お前等弱者の育成の場を提供しているんだから、何をやっても良いんだよ! お父さんクラスのイケメンは、何をやっても許されるんだよ!」
ヤバイ……
段々解ってきた気がする。
リューノちゃんとリューラさんの性格形成が、この父親の所為である事が解ってきた気がする!
シンSIDE END
(パテギアの洞窟)
ウルフSIDE
相変わらずのリュカ節だなぁ……
でもシン君の俺を見る目が『どうしてこんなヤツに心酔しているんだ?』って感じになってきたよ(笑)
はっはっはっはっ……一緒に旅を続けていれば、そのうちイヤでも解ってくるサ!
「寒ー! やっぱりこの洞窟寒ーよ!」
うるせぇーなぁ……相変わらず自分の欲求に正直な義父。
流石の俺もちょびっと苛つくね?
「ほ、ホント寒いわね……何でこんな辺鄙な所に、大切な種を隠しちゃうのよ!?」
これまたうるせーのが一人……お前の寒さは、その半裸のコスチュームが原因だろう!
どうしてこう良い大人が、我が儘な事ばかり言うんだろうか?
「よーしマーニャちゃん、こうして二人で抱き合えば暖かくなるよ!」
そう言うと我が儘キングが、我が儘クイーンを自分のマント内へ抱き寄せ、二人羽織みたいな感じで暖を取り寒さを凌ぐフォーメーションを完成させる。
う、羨ましくなんか無いぞ! マーニャさんの巨乳にリュカさんの手があてがわれているけど、全然ちっとも羨ましくなんかないんだから!
「わーい、マーニャちゃんオッパイ大きい!」
「こ、こら! 抱き合って暖まるのは許可する
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