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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter12「最強の継承者」
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ば“死”が待っていると考えれば緊張するのは当然の事。逆に緊張しない方がおかしい。フォワード達を一瞥し、ルドガーはヘリのコックピットへと足を運ぶ。
「よぉルドガー。新人達はどんな感じだ?」
「わかってて聞いてるだろう?」
「はっはっ!違いねぇ」
ヘリの操縦士であるヴァイス・グランセニックと軽口を叩き合う。六課に来て以来ルドガーは彼とたまにつるむ事がある。女性の比率が多い六課では男である2人には互いに貴重な存在だ。
「新人達にとっちゃ今回の出動は大分ハードだからなぁ。とても忘れられない思い出になるのは間違いねぇな」
「いい経験になるといいんだけどな……とりあえずヴァイス、作戦行動区域までどれくらいで着くか教えてくれ」
「そうだな……早けりゃざっと、10分ちょいだな」
後10分。それがフォワード達に与えられた緊張を解す為の時間。フォワード達からすれはあまりに短い時間だ。時の大聖霊クロノスに4人の緊張を解す時間を延ばしてくれという冗談を考える自分はきっと新人達からすれば呑気な人間だと思われるだろう。
「新人達を頼むぞ、ルドガーさんよ?あのシグナム姐さんから認められた実力……見せてもらうぜ?」
「あまり期待しないでくれ。これでもプレッシャーに弱いんだよ俺は」
それだけをヴァイスに告げ、新人達の様子が気になり待機室に戻る事にしたルドガー。その時丁度全体通信でオペレーターの1人アルト・クラエッタが作戦行動区域にガジェットU型の反応を探知したという報告が上がる。
「私が出るしかないよね。ヴァイス君!ハッチ開けて!私は空に出てフェイト隊長と合流して空を抑える!」
「了解です、なのはさん!」
上官の指示を受け、ヴァイスがヘリのハッチを開放。この高度だけあって内部には強めの風が入り込み、なのはの髪をなびいていた。
「ルドガー君、新人達の事をお願いね」
「任せてくれ。なのはとフェイトの2人は空を抑える事だけに集中してくれ」
そのルドガーの頼もしさに満ちた言葉でなのはもはやて同様笑顔になる。
「じゃ、ちょっと出てくるけど皆も頑張ってズバッとやっつけちゃおう!」
「「「はい!」」」
「はい……」
スバル、ティアナ、エリオが元気よく返事をする中、キャロだけは遅れて返事をする。
見ただけで元気もないのがわかる。
「大丈夫だよキャロ。そんなに緊張しなくても」
出撃しようとしていたなのはだったが、キャロの様子を見かねて元気付けようとする。
だがそれでもキャロの顔から不安は消えない。
「なのは。後は俺が引き受ける。君はもう出た方がいい」
「そうだね……キャロ。離れてても皆とは通信で繋がってるからキャロは1人じゃないからね。ピンチの時は助け合える
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