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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第12話 真相と決着
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で8割方成功したんだが… 最終的には失敗したんだ……。何より残り2割が問題だったんだ…』
まだ満足とは言えないが
喋れる程度まで回復したジャックは続けて説明した。
『あの時…、アイツは、……アルカードは 【アレ】を見て防御の意味もなさないと判断し咄嗟に俺に攻撃し 攻撃によって 俺の力を相殺。 攻撃を全力でする事で、それを防御に変えた。 ……あの状態で考えてやったのか、咄嗟だったのかわからないが、結果的に、そのおかげで 術の2割は失敗し、アルカードを完全には消し去ることが 出来なかった。』
始まりの時を刻む術。
森羅万象……この地上において全ての万物の全ての力をその身に纏い使った秘術。
アルカードも元は
吸血鬼
(
バンパイア
)
。
自然界に存在する1つ。
本能的に感じ取ったのだろう、全ての集合体ともいえるその力を。
そう女神の力。
……神の力ともいえるそれを。
『……だが、タダじゃおかないさ。 あの後、……俺の
自然
(
ロギア
)
の中にある、≪闇の力≫を使った。……それを前面に展開し妖力を封じる事には成功した。アレを受け止めた時点でアルカードの妖力はかなり尽きていたんだな……。かく言うオレも、あのデカイの喰らわした後に、結構無茶をしたもんだから しばらくああいう姿になっちまったんだ』
ジャックが説明する それは、自然系(ロギア)のひとつの力。
『闇の力』
闇とは全てを引きずり込む。 それは一切の光も残さずあらゆるものを吸い込む
黒球
(
ブラックホール
)
それは たとえ妖力とて例外じゃない。
全てを闇に引き込むんだ。
だが、引き込む力があまりにも強大すぎると、引きずり込む限界を超えてしまう。
使うには、相手の力がある程度低下していなければ満足な効果を得られない。
アルカードの力……。
消耗したとは言え、数多の人間と妖怪を吸収したその力は無尽蔵とも言えるほどのものだった。
闇の力を……限界を超えて使ったのだ。
それが何を意味するのか……。
彼はわかっていた。
……わかっていたんだ。
ジャックは、一笑し 皆のほうを向いた。
『……みんな、今のアルカードは無防備といっていい。ここしかないんだ。……頼む。これで
決着
(
けり
)
をつけてくれ。』
今は、目の前のアレをどうにかする方が先決だ。
そう切り替え、皆に向かって叫ぶ。
「「「ああ!」うん!」」
3人は一様に理解し アルカードに最後の妖力をもって 封印を行った。
「ぐ う お お お … … … …。」
それは…アルカードの
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