第31話 魔人は少しフライングするようです
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ましてや魔王――と真実で言い訳をしておく。
バォウ!!!と風が吹き、契約が終了した事を知らせる。
「【…ッフ、これでお前は俺の奴隷も同然だ。
よって、俺以外は触れないから。安心して地獄で御留守番してろ。『送還』】」
「ま――――」
なんだか可哀相な魔王を地獄に帰すと、遠く丘を見上げる。
ナギは杖を渡すと、空に舞い上がり消える。
ネギは泣き叫び、そして、何かを決意したように顔を上げる。
………
……
…
1ヵ月後、ネギはネカネちゃん・アーニャちゃんと一緒にメルディアナへ向かったのを確認し、
村の建物を直し、石化を解く。
「これで全員っ、と!!みんな、無事か?」
「おお、シュウマ!お前は無事じゃったのか!と言うか、ワシらは確か…。」
「無事だったよ。ついでに言うなら、解いたの俺だし。」
「なんじゃと!?悪魔の石化をどうやって解いたのじゃ!?」
一般人が解けばそりゃ疑問か。・・・ネギ対策が仇になったかな、こりゃ。
「あー……、改めまして。愁磨・P・S・織原だ、よろしく。」
学園の時と同様に認識阻害を解いて挨拶をすると、
スタン爺始め皆が驚いた顔をするが、それは直ぐに呆れ顔だったりに変わる。
「ナギの知り合いじゃから普通ではないと思っておったがの……。」
「それ以前に、エルザさんが生きていたからねぇ。」
「……驚かれないのは新鮮だな。もっとこう、なんかないのか?」
「では聞くがのう。お前が居たのに、何故村がこの様な事態になったのじゃ?」
それを言われると痛いが・・・・・・。ただ、一つだけ。
「英雄も万能じゃねーですよ。ナギを見れば分かり易いと思うけど。」
「そうだねぇ……。なんか大変みたいだけれど、
息子ほっぽってどっか行っちまうんだからねぇ。」
・・・・俺でも位置が分からないから、ナギとエルザさんを囲っているのは
間違いなくツェラメルなんだよなぁ。
考えあっての事だろうし、野さ・・・ネギには悪いけど、しばらく様子を見させて貰おう。
「じゃ、元気でな。
ああ、村には結界張っておくから、また襲われたくないんだったら出ないでくれ。」
認識阻害付きの、だけどな。
「む、シュウマはどうするんじゃ?」
「俺は俺で、やる事があるんだ。」
Side out
―――――――――――――――――――――――――――
subSide 地獄
「シュウマ、シュウマ……か。フフフッ。」
「アスモデウス、ご機嫌だな。」
「あ、レヴィ!あのねあのね、ボク面白い人間見つけたんだ!!」
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