第30話 一行は麻帆良に入るようです
[1/7]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
Side エヴァ
「遂に追いつめたぞ、ナギ・スプリングフィールド!!」
私は目の前の目深にローブを被った、如何にも『魔法使い』風貌の男に
『断罪の剣』を突き付ける。
この数年間この男を追って来た理由は、ただ一つ――――
「今日こそにっ、んんッ!『白帝』と『黒姫』の居場所を教えて貰うぞ!!」
「『闇の福音』『禍音の使途』『不死の魔法使い』エヴァンジェリン……。
しつこいな……、俺も暇ではないのだ。ここでケリをつけさせて貰おう。」
フン、流石は英雄と言われているだけあって、凄まじいプッレシャーだ。
しかし・・・・・兄さまと姉さまに比べたら、子供騙しに過ぎん!!
「くらえ!!『闇の吹―――」
得意の中級呪文を至近距離で叩きつけようと、奴に突撃する。
が、あいつは何もせずに、後ろにスッと下がっただけ。
――――舐めおって、若僧が!!!
「おっと。」
と奴がわざとらしく地面に落とした、それは―――
「兄さまぁあぁぁぁぁぁああ!!!」
が、着替え中の写真が――ってしまった!!思わず取ってしま――
メリッ、と音がし、次いでドボーーン!!と言う音と共に、
私はネギニンニク地獄に落ちて行った。
Side out
Side ナギ
俺は今、前に愁磨に頼まれた仕事をやっている。
何でもこの真祖の吸血鬼、エヴァンジェリンを麻帆良に行かせろ、って。
「……で、貴様。兄さまと姉さまの居場所はどこだ!」
「ワリーワリー、俺も知らね―んだわ!!」
「きっさまぁぁぁぁぁああああ!!この三ヶ月間無駄にさせおって!!」
・・・俺は、本当に知らねえんだよ。
今年は俺の番じゃ無かったから、こうして来れてるんだ。
タカミチの話だと、愁磨もガトウも一緒に逝っちまったとか言ってたが――
愁磨を倒せんのは俺だけだから、ンなこたぁ有り得ねえ!!
・・・・愁磨を倒すのが有り得ねえとか言うなよ。
「まーまー落ち着けって。ホレ、愁磨からの手が――。」
手紙を出した瞬間、かっぱらわれた。
愁磨よぉ・・・教育はちゃんとしねーと・・・。
「今年から学校に行け、までは了承しよう……。しかし―――!!!」
手紙を読みながら、顔を真っ赤にしたり怒ったり照れたりしていた
エヴァンジェリンが突然立ち上がって―――
「小学校からと言うのはどう言う事だあああああああああああああああああああああああ!!!」
・・・・・色々、最強種ってのも大変なんだな。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ