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少年は魔人になるようです
第30話 一行は麻帆良に入るようです
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っと、カッコ良くてつよいんだと思う。

村の人たちはみんな、『悪ガキだった』とか『しんでせいせいする』って言ってた。

でも、ぼくはお父さんは―――


「あ、そうだ。今日はネカネお姉ちゃんがかえってくる日だったんだ!

早く村にかえらないと!!」


ネカネお姉ちゃんはぼくのおじさんの子供で、いとこのお姉ちゃん。

やさしくて、いっつもニコニコしてる人。

ずっと村にいる、たびびとの愁磨さんのお話をきいてくるのはなんでだろう?


「ハァッ、ハァッ!ネカネお姉ちゃーーーん!!」


ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!! 


ぼくが村にかえったら、村がまっかになってた。

すごく熱くて、パチパチ音がしてて―――


「ネカネお姉ちゃーーん!?おじいちゃーーーん!!」


なんだか良く分からないけれど、みんながあぶないって思ったら、

走らなきゃいけない気がして、燃えている村に入っちゃった。

走って、走って、みんなを見つけたけど――


「おじ、さん……?おばさん…?」


みんな灰色になってて、動かなくなってて。

みんなが杖を持ってて、みんな、みんな・・・・・・。


「ぼくが、ピンチになったらって、言ったから……?

ぼくが、お父さんが来てくれるって言ったから、言ったから?」


ズズズ、っておっきい何かが出てくるけど、

ぼくは動けなくて。何もできなくて。


「お父、さん……。助けて、お父さん、お父さん………!」


その何かが、ぼくに腕をふりあげて―――


  ド ン ッ !!!


目を開けると、誰かが、その手を止めてた。



Side out

――――――――――――――――――――――――



「フン。何様のつもりだ、ガキが……。」


自分のせい自分のせいと。随分主人公精神溢れるじゃないか。しかし、妙だな・・・。


「κενοτητοζ αστραπσατω δε τεμετω.!

雷の斧(ΔΙΟΣ ΤΥΚΟΣ)』!!」


あいつ、どっかに行った思ったら急に出て来たり――それはどうでもいいとして。

ナギが助けに来るまではいい。予定通りなんだが・・・・・。


「veniant spiritus aeriales fulgurientes,

cum fulgurationi flet tempestas austrina. !!

雷の暴風(JOBIS TEMPESTAS FULGURIENS)』!!」


おかしい。『ネギ、早く逃げろ!』的な段取りで被害は無い筈だったのに・・・・。

クルト・・
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