第29話 魔人はフラグを立てるだけのようです
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「か……必ずですよ!!また会えなかったら、殴りますからね!」
「男のその台詞は萌えないからやめてくれ。」
そして、タカミチが走り去ったのを確認してから―――
「『再生開始』あーあ、血塗れだよ……。ノワールにまた怒られる。」
「……愁磨。こんな茶番した事、説明して貰うからな?」
「お互いにな?じゃあ、とりあえず―――『薙ぎ祓え』!」
全く、いらん事してる暇があったら副業しっかりやれってんだ。
Side out
Side ??
「死なないで!お願い、目を覚まして!!」
私の力は、こんな時に…何にも役にたたない。
彼は、ケイジは、私を助けてくれたのに。私は、彼を助けられない。
「チッ、間に合わなかったか!?」
「――!!誰!?」
背後に現れた――落ちてきた?――人に、銃を構える。
と、そこに現れたのは・・・。
「白帝……シュウマ?」
「肯定だ、お嬢ちゃん。」
真っ白い・・・銀色にも見える長い髪、女性にしか見えない美しい顔。
そして、救世主と呼ばれる理由の一つの、真っ白い騎士服。
処刑された英雄、大罪人の死霊・・・数々異名はあるけれど、
数年前から紛争地帯を騒がせている、その理由。
「お、お願い!ケイジを助けて!!おねがい……。」
全ての傷を癒し、体が半分になっていようとも治してしまう。
巷では、そう噂されていて。だから、この人なら―――
「…………君、何か言い残す事はあるか?」
「え………?」
「…で、は、仲間たちに……。すまない、と。
それ…と、この子を、頼みます。俺の代わりに、守ってください…。」
「……分かった。すまない。俺にもっと力があれば……。」
この人達は、何を、話して・・・・?これじゃあ、まるで―――
「白帝さま…?話していないで、早く、早くーーー!!」
「マ、ナ……。俺は、助からないんだ…。」
「聞いた事はあるだろう?悪魔の武器、『魂喰らい』。
魂を持って行かれたんだ……。肉体がゆっくりと死に行くのを待つだけだ。」
「でも、貴方が、魂を治してくれれば…。だって、貴方は、なんでも――」
私の言葉に、首を横に振る白帝。
「俺は、魂を…生物を、創る事は出来ない。
――だから、せめて。教えてくれないか?君の名前を。俺と共に永遠に語り継ぐ為に。」
「光栄、です……。俺より、遙かに人を助けている、貴方に……。
ケイ、ジ……ケイジ・タツミヤ。故郷は、日本、で……。」
「たつみや、けいじ。龍の宮殿は、恵を司どる、でいいかな?」
「ハ
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