暁～小説投稿ｻｲﾄ～:【新約】魔導循環～Magical circulation～ Tercera historia/ Diablo citaci?n

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【新約】魔導循環～Magical circulation～

Tercera historia/ Diablo citaci?n
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　病的な白い髪に、ぎらぎらした紅(あ)蓮(か)い瞳。それらを隠すように身につけられた真っ黒なフード付きローブ。

　整った容姿は地味に女性から人気があるが、本人はこの容姿を心底嫌っている。まぁ、都合よく使えるときもあるので完全な否定ではないのだが。　

　字玲愛(アザレア)黒輝(クロキ)は、《旧魔術師》と呼ばれる人間である。

　愚かな男が創り上げた《人工魔術回路》。それによって引き起こされた《魔術師としての地位》を巡る馬鹿馬鹿しい戦争(たたか)い。その勢力の片割れたる《旧魔術師》。

　クロキは《新魔術師》達を全面否定しているお堅い頭の持ち主ではない。むしろ、よくあそこまでのことを思いつき、自分たちのモノにできたな、と感心しているほどだ。

　
　しかし彼を擁する魔術師連合(レギオン)のリーダー格は、《新魔術師》を全面否定する趣向の持ち主だ。クロキの魔術の腕前は群を抜いてよいので、レギオンからしてみては手放せない、無くてはならない存在なのだ。

　それに――――

　クロキもまた、彼らに恩義を感じなくもない。故に、統領からの絶対命令だと言われれば、断る理由もなく、断る手段もまた、ない。

　そして今日、クロキが行うのは……上位悪魔(ディアブロ)の召喚儀式。

　種族：ディアブロ。

　種族：デーモンの上位に当たる強力な種族で、《煉獄属性》という極めて強力な属性を有する種族だ。地獄や奈落を総べる種族でもあり、その召喚及び使役には非常に高度な技術が必要で、並みの魔術師には召喚どころか召喚術式の作成すら不可能である。第三代目魔王であるベルゼバブの眷属はこの種族の出身でもあり、総じて強力であると言える。　
　

　《旧魔術師》達はそれぞれ自らの《守護悪魔》とでもいうべき相棒を従えている。

　クロキは《新魔術師》達に対抗する手段として《守護悪魔》にディアブロを選択するように命令されていたのだ。

　今日まで錬金都市および時計塔の全資料を漁りに漁って、自身の実力で召喚できる、最も強力なディアブロを選び抜いた。

　固有名詞、《エリゴール》。

　ディアブロの中でも特に強力な戦士で、純潔の少女を好み、それで自らの武器を鮮血で染め上げることを至高と信ずる狂悪なディアブロだ。

　特出すべきはその戦闘スキルだ。単体での戦闘力もさることながら、闇(やみ)属性/炎(ひ)属性の魔術を単体で行使でき、複合魔法までも使用ができる。

　さらには闇の瘴気で強制的に戦況を変える特殊能力まで有し、単体・集団戦に置いても非常に強力な戦力となってくれる。
　
　《守護悪魔》の本領である《闇の加護》も十分で、加護を受けたものに奈落属性のマナ元素を追加、煉獄系魔術の行使を手助けしてくれる。これは闇/炎系統の魔術を

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