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【新約】魔導循環〜Magical circulation〜
Tercera historia/ Diablo citaci?n
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……愚者の行いにしてもほどがるわい。まぁ、よい味の処女を用意していたことだけは褒めて進ぜようか」
そして、瘴気の奥から、召喚したディアブロが――――エリゴールが姿を見せる。
その姿は、クロキが予想したものとは、ほぼ180度真逆だった。
伝承によると、エリゴールは黒銀色の鎧に身を包んだ悪魔らしい。両手に戦斧を構えた、まさしく戦闘狂然とした居住まいの。
だからクロキもてっきりそれがエリゴールの姿なのだと思っていた。
しかし、今目の前に立ったエリゴールのはずの悪魔は、どこからどう見てもそうではなかった。
確かに黒銀色の鎧や、戦斧は変わらない。
しかし、鎧があるのも肘までで、それ以外はひどく露出度の高い服。
そしてなにより―――――――
女だった。
クロキの瞳とよく似た色の髪から、黒光りする角が生えている。釣り目気味の目にはどこか面白がるような色が。
口には狂喜の笑みが浮かんでいた。
背中には黒い羽が生え、尻からは小さな尾。
「さて――――そなたかえ?妾を招いた不届きな術者は」
これが、クロキと《煉獄の闇騎士》エリゴールの出会いだった。
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