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ソードアート・オンライン〜黒の妖精〜
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レオに連れて行かれたのは(言い方が悪いが)17層のNPCレストラン。
私はげんなりとしていた。
アスナさんの料理を食べてしまった後にこれは酷い。
結構薄味で、ドレッシングとかマヨネーズも何も無い。
マジで不味いっす。
どうして今までこれで満足してたのかな、私も兄も・・・・
「ん?どうした?」
「イヤ・・・なんでもないよ・・・」
不味いです、なんていえないし。
「ふーん?・・・あ、そーだ。色々聞きたいことがあるんだ」
レオは、興味津々という顔で私に詰め寄ってきた。
「は、はい!?なに!?」
「だから、聞きたいこと。質問?」
私に聞いたって何もいい情報はでないよ、アルゴさんに聞きなって。
「・・・何?」
うわあああ私のバカぁぁあああ!
何答えちゃってるの〜!?
ああ、レオの顔が明るくなっていく・・・後に引けなくなった!!
「な、キリアって攻略組?」
「・・・まぁ、その、不良生」
「不良生?」
驚くのも無理ないか。
中層下層の人は皆、攻略組は"真面目"というイメージが強い。
この少年、見たところレベルはそう私たち攻略組と変わりはないだろう。
でも、攻略会議で見たことは一切無い。
「そう、不良生。ボス攻略には出るけど、攻略会議には遅れるかわざと出ないか・・・」
「・・・何だそれ・・・・怒られないのか?」
「怒られるよ?だって私、人がいっぱい居るトコ駄目だから」
私は半分言い訳の半分本心を声に出す。
「へー・・・俺もさ、1回ボス攻略ってしてみたくってさ・・・レベル、どれくらい必要なんだ?」
聞かれ、私は周りのプレイヤーたちの平均的なレベルを思い出す。
「えーと・・・・そうだなぁ・・・・。80、くらい?」
「80・・・・キリアは?」
「えーっと、さっきの隠れボス倒して1個上がったから・・・85、かな」
「85!?」
「うん?」
そんなにありえないかな?
私はどうも、常識を外れているらしい。
兄がよくぼやいている。
それを言うなら兄は”規格外”だけどね?
「レオは?」
「俺は78」
「なんだ、あと2つだ。入れる入れる、後衛に75の人いるもん。前衛の平均は80以上だけど」
「マジか!」
入れる、という事実を知り、レオは嬉しそうに笑顔を見せる。
私は、この人の年齢って一体何歳なんだ、と思う。
だって、あの隠れボスと戦っているときはずいぶん大人びて見えた。
私と同じかそれ以上。
それが私の見た感じ、だったけど・・・・今目の前に居る、屈託の無い笑顔を向けるレオは、どう考えても年下にしか見えない。
自分がここに囚われたのは14歳のときだから・・・もし仮にレオが年下だとしたら、最低でも13歳で来たことになる・・・・あれ?ナーヴギアって何歳からだっけ、使えるの。
「ねぇレオ・・・君、何歳
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